季節イベントやもくもく会も挟みコンスタントに活動を続けるJava女子部
――Java女子部の誕生の経緯について教えていただけますか。
横田紋奈(以下、横田):私は発起人ではないのですが、JJUG(日本Javaユーザグループ)のメンバーが「女子会しようよ」と提案したのが始まりだと聞いています。女子会から現在の女性限定の女子部に発展し、その立ち上げを手伝うところから運営に携わっています。発足は2014年1月です。石田さんはこの女子部からJavaコミュニティに入りました。
――お二人の現在のお仕事やエンジニアを目指したきっかけは何ですか?
石田真彩(以下、石田):私はクラウドソリューションのプリセールスをしています。大学では哲学を専攻していました。就活をしていた頃、ネットショッピングに興味があり「好きなものを作れたら面白そうだな」といった軽い気持ちでIT業界に就職しました。
横田:現在の企業ではデベロッパーアドボケイドとして、DevOpsを広める活動をしています。主にイベント登壇や執筆などですね。就活で大手SIerが「未経験でも大丈夫」と募集していて、事例を見ると面白そうだったので未経験から始めました。
――お二人がJava女子部に関わるようになった経緯を教えていただけますか。
石田:Java女子部のJava 8入門イベントに参加したのがコミュニティ参加のきっかけでした。これまで業務の中で学んできましたが「コミュニティってこんなに教えてくれるんだ」と感激して、懇親会にも参加しました。そこで横田さんと意気投合して現在に至っています。学生時代は吹奏楽をしていたため舞台に出ることやお祭りが好きでイベントも楽しんでいます。「つまらなかったら、やめればいい」とはじめは思いましたが、気づけば5〜6年が過ぎました。
横田:私はJJUGの小さなイベントに参加したのが最初でした。仕事でJavaを使っていたので職場の先輩にコミュニティを教えてもらいました。当時はまだ新卒1年目で「周りに負けないぞ」と意欲にあふれていましたね。徐々に関与を深めて、今では運営にも携わっています。
石田:そう言えば私も横田さんと同様、当時の会社の先輩に教えてもらったのがきっかけです。まだコミュニティに女性が少なかったので、女子部なら参加しやすいかと思いました。
――Java女子部では具体的にどのような活動をしていますか。
横田:隔月でミートアップをしています。テーマはJavaのほかにも、Javaエンジニアに必要なIDE、フレームワーク、ビルドツールにも広げています。あと、もくもく会(自習の時間と空間を共有することで自習効果をより深めるという会の総称)を開催して、みんなで集まり各自で黙々と作業しています。ハロウィーンの時には仮装をしたり、泊まりがけの合宿もありました。大事にしているのはコンスタントに続けることです。
――「コンスタントに続ける」ことを大事にしているとのことですが、それぞれ仕事しながらだと思うので企画や活動で困難もあるのではないでしょうか?
石田:やはりそこがネックです。仕事が忙しくなると会話が止まる、活動が停滞することもあります。それで1カ月スキップすることも……。
横田:そういう時は比較的準備の楽なもくもく会を慌てて差し込んだりしますね。
石田:あとは企画に困ったら息抜きとして、季節を楽しみます。夏なら浴衣を着てビールを飲む、ハロウィーンなら仮装をしてLT(Lightning Talkの略称で、ショートセッション形式の発表のこと)、年末には忘年会などを開催しています。
――Java女子部の主な参加対象を教えてください。
横田:初心者が多いです。「エンジニアになりました」「これからエンジニアになります」「まだよく分からないです」といった参加者が多いですね。
石田:そんな中でも中上級者でも何かためになること、持ち帰れるものがあるようにと心がけています。
横田:今は月次で「Java女子部ぽんしゅきー」をしています。ワイン販売のオンラインサイト「VIVINO」の日本酒版を目指し、ゼロからWebシステムの設計や構築を目指しています。本当にゼロからのスタートで、まずはどんなサイトにするか、技術選定などもみんなで相談して決めています。現在は設計がほぼ終わり、開発の方針を決めている段階です。オンラインなので画面共有しながら教え合うこともあります。