ゲーム感覚で学ぼう! Capture The Flagに挑戦
ゲームのような感覚で実践的な問題をクリアしていく学習環境「Capture The Flag(CTF)」は新しい学習ツールになりつつある(現在は公開終了)。イベント連動企画で、CTF DevNet版がオンライン上で無料オープンした。クリアしてフラッグを取得するごとにスコアが加算されていく。
イベント当日は前日までの結果が発表された。全問クリアは29人。なかでもノーヒントは17人もいた。全問クリアした人には後日プレゼントが贈られる。その後、CTFの出題範囲にも通じる認定資格「DevNet認定」の紹介や、DevNet認定に関連したクイズをSlidoを用いて実施した。
ナビゲーターを務めたのはシスコの岡﨑裕子氏、清水光二氏、中村開氏の3人。
ぶっちゃけどうなの? 参加者からの質問にシスコの中の人が回答
Q&Aコーナーでは参加者からSlidoに寄せられた質問に対して、シスコの桂田祥吾氏と吉永早織氏が時間の限り回答した。
Slidoは簡単な掲示板のようなものなので、質問がSlidoに投稿されると他の参加者も見ることができる。他の参加者が「それ、自分も知りたい」と思えば質問に「いいね」を押すことができて、「いいね」が多い質問ほどSlido画面上部に表示される。
Slidoだと匿名で質問できるせいか、率直な質問が多く寄せられた。例えば「今日ご登壇されている方々は本来の専門に加えて、プログラマビリティのスキルを新たに身につけたように見えました。ぶっちゃけ、年収は上がりましたか?」。桂田氏は「プログラムのスキルが年収に直結するとは言い切れませんが、スキルがあるとチャンスが来たときに飛び込みやすくなります」とスキルにより可能性が広がることを強調した。
スキルと年収という意味では英語力にも近いかもしれない。英語力が高まれば、その分年収が上がるかと考えるとそうとも言えない。年収は総合的に決められるからだ。吉永氏は「業務で英語に接する機会が増えると自然にスキルは高まりますね」と話す。スキルアップの恩恵は年収以外にも広く目を向けると良さそうだ。
他にも「ネットワークインフラは、まだまだ現実には塩漬けばかりで、自動化やプログラマビリティとはほど遠い環境も多いんじゃないでしょうか。今後変わっていくんでしょうか」という質問も。そのような現場も多くあるかもしれない。だが今後はよりネットワーク環境が必要になり規模も拡大していくとみられる。桂田氏は「運用の効率化のためにも、あらゆる自動化が必要になっていくでしょう」
クロージングでは、シスコの執行役員およびシステムズエンジニアリングのリーダーでもある土屋征太郎氏と、オーストラリアのシスコからAdam Radford氏が登場。参加者に激励メッセージが伝えられた。
「お客様の課題に対して、インフラとアプリケーションをソリューションとしてつなぎ合わせて提供していくかが重要。そのようなエンジニアがビジネスの場で求められている」(土屋氏)
「ソフトウェアは他の物理的な製品に比べてリサイクルや再利用が容易であるのが特徴であり強みである。昨今では随所にAIが普及しているものの、プログラマーがいなくなるとは限らない。AIは人間が持つ常識を克服しなくてはならないからだ。私はソフトウェアを通じて妻と出会い、オリンピック選手を支援し、Distinguished Architectのキャリアを得た。あなたは何を得るだろうか」(Radford氏)
最後はSlidoに寄せられた感想を画面いっぱいに表示してイベントはクローズした。
Japan DevNetイノベーション チャレンジ 2021
本年もJapan DevNet イノベーション チャレンジを開催します。シスコ製品・サービスをプログラマビリティの活用や他のアプリケーションとの連携を駆使して新たな価値を生み出せる作品を開発して提出していただくコンテストです。