拡張機能の探し方
拡張機能の一覧や詳細の見方がわかったところで、拡張機能を探す方法に入っていきます。主に、以下の方法で探すことができます。
- おすすめやランキングから探す:どんなものが人気があるかといった、目的の拡張機能が漠然としているとき。
- カテゴリから探す:プログラミング言語やデバッグなど、ある程度目的がはっきりしているとき。
- キーワードから探す:プログラミング言語名などがはっきりしていて、拡張機能の目的がかなり絞れているとき。
おすすめやランキングから探す
拡張機能サイドバー上部にあるフィルタアイコンをクリックすると、「おすすめ」「一番人気」「最近公開されたもの」「推奨」などと表示されたメニューが表示されます。それぞれの基準でリストアップしてくれるので、上から眺めていくことで役に立ちそうな拡張機能を探すことができます(表1)。なお、表中の「@」で始まる検索キーは、後述する検索ボックスを用いた検索(キーワードから探す)で使用できます。
基準 | 検索キー | 概要 |
---|---|---|
おすすめ | @featured | 文字どおりこの時点でのおすすめ拡張機能。タイミングで変化する。おすすめというよりは拡張機能特集といった感じ |
一番人気 | @popular | インストール数の多い順にリストアップしてくれる。本稿作成時点ではPython、Jupyterなどが人気 |
最近公開されたもの | @recentlyPublished | 新着順にリストアップしてくれる。インストール数がまだゼロなどというものもある |
推奨 | @recommended | インストールが推奨される拡張機能。ワークスペースに推奨される拡張機能、その他の推奨拡張機能など |
カテゴリから探す
同じくフィルタアイコンのクリックで表示されるメニューから[カテゴリ]を選ぶと、さらにメニューが表示されます。そのメニューは拡張機能のカテゴリとなっており、さまざまなカテゴリ(@category)から拡張機能を探すことができます。リスト順は、基本的にインストール数順(人気順)となっているようです。本稿作成時点で、表2のカテゴリがあります。なお、「@category:"検索キー"」の形で検索ボックスに入力して検索することもできます。
カテゴリ | 検索キー | 概要 |
---|---|---|
Azure | azure | Microsoft Azureの活用に便利な拡張機能。Docker、SQL Server、Azure Accountなど |
Data Science | data science | データサイエンスの処理に便利な拡張機能。Python、Jupyter、Jupyter Notebookなど |
Debuggers | debuggers | デバッグ関連の拡張機能。プログラミング言語関連の拡張機能に含まれることが多い。Python、C/C++、C#など |
Extension Packs | extension packs | プログラミング言語の拡張機能パック。Jupyter、Extension Pack for Javaなど |
Education | education | プログラミング教育現場で役立つ拡張機能。Extension Uninstaller、GitHub Classroomなど |
Formatters | formatters | フォーマッタ関連の拡張機能。プログラミング言語関連の拡張機能に含まれることが多い。Python、C/C++、Prettier - Code formatterなど |
Keymaps | keymaps | キーマップ割り当て関連の拡張機能。Vim、Sublime Text Keymap and Settings Importerなど |
Language Packs | language packs | 言語パックの拡張機能。Japanese Language Pack for Visual Studio Code、Chinese (Simplified) (简体中文) Language Pack for Visual Studio Codeなど |
Linters | linters | 構文解析の拡張機能。プログラミング言語関連の拡張機能に含まれることが多い。ESLint、Python、C/C++など |
Machine Learning | machine learning |
機械学習関連の拡張機能。Python、Jupyter、Jupyter Notebookなど |
Notebooks | notebooks | Python、Jupyterなど |
Programming Languages | programming languages | プログラミング言語関連の拡張機能。Python、C/C++、C#など |
SCM Providors | scm providers | SCM(Source Control Management)関連の拡張機能。GitLens、SVN、.gitignore Generatorなど |
Snippets | snippets | コードスニペット関連の拡張機能。プログラミング言語関連の拡張機能に含まれることが多い。C/C++、C#、Language Support for Java(TM) by Red Hatなど |
Testing | testing | テスト関連の拡張機能。Test Runner for Java、Go、PlatformIO IDEなど |
Themes | themes | テーマ関連の拡張機能。Material Icon Theme、vscode-icons、C/C++ Themesなど |
Visualization | visualization | 視覚化のための拡張機能。Draw.io Integration、Data Previewなど |
Other | other | その他の拡張機能。Project Manager for Java、Live Serverなど |
キーワードから探す
拡張機能サイドバー上部にある検索ボックスにキーワードを入力すると、リアルタイムで検索されて一覧が更新されます。プログラミング言語の名前、作成者の名前など、あらかじめターゲットが絞り込めるようなら、空白で区切って複数指定することでAND検索も可能です。上記で紹介した@featuredや@categoryも検索キーワードなので、これらを手入力すれば「フリーキーワード」+「カテゴリ」といった組み合わせの検索も可能です。
拡張機能の管理
ここまで拡張機能の一覧の見方や探し方について紹介してきました。拡張機能は、[インストール]ボタンをクリックしてインストールでき、[アンインストール]ボタンをクリックしてアンインストールできます。[無効にする]ボタンをクリックして、アンインストールせずに拡張機能を無効化(非アクティブ化)できます。これらが、拡張機能の管理の基本です。
これらのボタンにはドロップダウンメニューが付くことがあり、それによって動作を選択できます。
- [インストール]ボタン:現リリースをインストールするか、先行リリースをインストールするか
- [無効にする]ボタン:全体で無効にするか、現在のワークスペースでのみ無効にするか
- [アンインストール]ボタン:そのままアンインストールするか、アンインストールと同時に別のバージョンをインストールするか
管理アイコンをクリックして表示されるメニューからは、以下の管理機能を呼び出すことができます。
- コピー:拡張機能の情報をクリップボードにコピーする
- 拡張機能のIDをコピー:拡張機能のID(sohamkamani.code-eolなど)をコピーする。IDとは、作成者とexpansion機能名の組み合わせとなる
- 拡張機能の設定:拡張機能の設定を呼び出す
- ワークスペースの推奨事項に追加する:拡張機能をワークスペースの推奨対象に追加する(@recommendedで表示される一覧に追加する)
コピーは拡張機能の紹介に便利です。基本的には「拡張機能の設定」で個々の設定を行っていくことになるでしょう。