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ネットワンパートナーズのDevNet 推進プログラムに迫る(AD)

企業を越えてネットワークプログラマビリティを学ぶ「NOP DevNet コミュニティプログラム」とはどんな取り組みか

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多様な経験やスキルを持つ人が集まれば新しい発想が生まれる

──このプログラムやシスコ DevNetを通じてどんな変化や学びがありましたか?

滝島:まだまだこれからの部分が多いのですが、2つほどあると思っています。1つはこのプログラムに参加されたエンジニアが一生懸命自社での活用を図ろうとされていること。もう1つはパートナー様の役職者の方が趣旨に賛同され、繰り返しコミュニティプログラムに社員を送りだしてくださるパートナー様がいらっしゃることです。このプログラム終了の数カ月後にフォローアップセミナーを開催したのですが「私たちはこんなことを試してみました。参考にしてください」と報告してくださる方もいて、すごくポジティブなマインドに変化しているのが印象的でした。

山口:まだ日本ではプログラマビリティの価値や効果が十分に浸透していませんし、日々の業務に忙殺されているベテランのネットワークエンジニアが、新たに時間を作ってPythonやAPIを学ぶことは容易ではありません。

 そのようなエンジニアの方向けにはゼロからプログラミングを学ぶのではなく、ローコードやノーコードを使って実現できる自動化に触れてもらう学習カリキュラムを組んだり、日常業務の省力化が可能になるプログラマビリティの知識をコンテストなどのイベントで楽しみながら習得いただいたりしながら、徐々に学びを積み上げていけるようなさまざまな施策を行っています。

 NOPはそれらのコンセプトや施策をNOP DevNetコミュニティプログラムに取り入れて、コミュニティを通じて、現場にいるパートナー様のニーズをうまく吸い上げ、さらに洗練したプログラムに進展させていらっしゃいます。

 また、シスコ主催のプログラマビリティ・APIのコンテスト「Japan DevNet イノベーション チャレンジ」では、大学でプログラミングを学んだもののネットワークのコマンドラインしか使ったことがない若手エンジニアから、ネットワークに精通したベテランエンジニアまで、いろんなバックグラウンドを持つ人たちが寄り集まることで、いいアイデアが生まれる土壌ができるんだなということにも改めて気づかされました。

滝島:ネットワークエンジニアは機器のコマンドを覚えて使うという作業が中心でした。ここに創造力を発揮していくと、ネットワークシステムはもっとよくなりますし、エンジニアはより効率的に仕事ができます。まだまだやれることは多いと感じています。

──これからの展望をお聞かせください。

滝島:これからはネットワークと開発、両方のスキルが必要だと思っています。NOPは比較的早めに取り組みを始めたとはいえ、まだ開発系のスキルは研鑽を重ねていく余地があります。かたや、パートナー様のなかには開発系スキルを強みにしているところもあります。今後多くのパートナー様が参加すると、互いの弱みをうまく補完し、強みを高めあうこともできると考えています。

 デベロッパーにはGitHubやさまざまサイトを通じてコードやノウハウを共有する文化があります。ネットワーク系もみんなで共有していくようなマインドになれるよう、「NOP DevNet コミュニティプログラム」がその一翼を担えたらと思います。

山口:コミュニティや参加者を増やすことは重要だと位置づけています。コミュニティ内で情報交換が活性化し、新しいことにチャレンジする意欲も高まるような、そんな空気感を出して行きたいです。

 ただインフラの自動化はそれを取り入れる企業にとって数値で成果を測りにくいところがあります。コスト削減に寄与することは感覚的には理解されているのですが、ビジネス成長を牽引する要因になっているか、についての意識醸成が重要だと思っています。インフラのうえでアプリケーションやサービスがどのような成果をあげているのか、どういうビジネスに貢献しているかを紐付けて社内コミュニケーションを図ることで、インフラエンジニアもビジネスに貢献している、という意識が高まります。

 実際、アプリケーションエンジニアも、インフラエンジニアもなくてはならない存在です。つまり、インフラのパートナー様とアプリケーションのパートナー様、両者が一緒にお客様の課題に取り組むことで、日本のDXは加速し、グローバル競争力が増すのでは、と考えています。

 2022年7月には「エコシステムパートナープログラム」を立ち上げましたが、まさにインフラ従事のパートナー様とアプリケーション、ソフトウェア開発従事のパートナー様とが共創いただくことを意図しています。シスコは外資系企業なので本社からのディレクションに準じて国内事業を進めることが基本ですが、このプログラムに限っていえば、日本のビジネスモデルや商習慣にあわせてオリジナリティの高いサービスや施策を取り揃えています。その分手探りですが、NOPやリセラー様、その先にいるエンドユーザー様に喜んでいただき、市場が活性化するような取り組みを考えていきたいと思います。

──最後に読者にメッセージをお願いします。

滝島:シスコ DevNetやプログラマビリティは作業負荷軽減や品質向上、これまで構築したシステムに付加価値をつけることもできるという点でとてもメリットがあります。ただし新しい取り組みなので難しさを感じることがあるかもしれません。実は我々も似た気持ちを抱えていますので、パートナー様と同じ立場だと思っています。

 多様な経験やスキルを持つ方々が参加することで、いろんな課題が和らいでいくと思いますので、NOP DevNet コミュニティプログラムにご興味がありましたらぜひ当社のSEか営業にお声かけください。

山口:シスコ DevNetには日本語の記事もあります。ご自分の業務に関係する記事がたくさんあるかと思いますので、ぜひご覧になってみてください。シスコのリセラー様限定になりますが、エコシステムパートナープログラムでは、2022年12月からエコシステムパートナー様のソリューションをご紹介するセミナーを月次開催しています。機会があればぜひお越しください。

 繰り返しになりますが、NOPの戦略的なネットワークプログラマビリティの考え方には大いに共感しており、これまでの貢献に大変感謝しています。これからもプログラマビリティのすそ野を広げ、質を高めていく活動を全面的に協力、ご支援していこうと考えています。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

篠部 雅貴(シノベ マサタカ)

 フリーカメラマン 1975年生まれ。 学生時代、大学を休学しオーストラリアをバイクで放浪。旅の途中で撮影の面白さに惹かれ写真の道へ。 卒業後、都内の商業スタジオにカメラマンとして14年間勤務。2014年に独立し、シノベ写真事務所を設立。雑誌・広告・WEBなど、ポートレートをメインに、料理や商品まで幅広く撮影。旅を愛する出張カメラマンとして奮闘中。 Corporate website Portfolio website

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/17189 2023/01/31 12:00

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