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「自己開示苦手マン」に必要だったこととは? 新規事業開発に携わって変わったスキルの捉え方

【Session3】U30こそチャレンジを。~ゼロイチ開発の壁を乗り越えて~

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「自己開示苦手マン」に必要だったスキルとは?

 そして、実際につくり出し始めるとぶつかったのが、「スキルの壁」だった。実現したいことが山ほどあるのに現在の自分のスキルだと実現ができないという事実。そもそも新規事業であり、未知の領域で社内にも事例やナレッジが少ない状況だった。そこで冒頭の自己紹介でも触れていた「自己開示苦手マン」が問題となった。

 新規事業を任されたという責任感を誤った方向で捉えてしまい、実装でわからないところがあってもチームに相談できず一人で何とか解決しようとしてしまった。その結果、時間がかかるようになり、だんだんスケジュールに遅れが出始める。それでもなんとか巻き返せるというスキルへの過信がある一方で、心の何処かでは無理なのではないかとプレッシャーを感じるようになっていった。その結果、納期に間に合わないという最悪の結果を招くことになった。

 そんな時に、先輩エンジニアに相談したところ、「新規事業はわからないことがあるのは当たり前。だから、恥ずかしがらずに開示して頼ることが大切。チームで補い合って進めていこう」と諭された。そこで、「自分には全部をやり切れるスキルはまだない。一人でできないことは周りを頼って進めよう。チームで勝つ意識が必要だ」と考えを改めたという。

 頼り下手な自分のために個別の相談タイムを設けてもらい、日時で見積もりと実績を比較し、遅れがあった場合はすぐ対処できるようにした。さらに、技術的に難しいと判断した範囲は担当者を入れ替えて納期に間に合わせるようにした。そして、チームとプロダクトの視点によって、コトに向かうことが大切であり、苦手だった「頼る」ことがプロジェクトを進める上での「スキル」の一つだったことに腹落ちしたという。そして、もう1つ大事な考え方として、仕事の中で自分のスキルを磨くのではなく、仕事に活かせるスキルを事前に磨いておくことが大切だという気づきも得ることとなった。

新規事業に携わったことで変わったスキルの捉え方

 曽谷氏は「新規事業の開発を通じて自分のスキルを磨いていこうと考えていたが、やるべきことができてからキャッチアップしていては十分とは言えない。組織が実現したいことに技術で貢献できるように、あらかじめ技術の引き出しを事前に用意するのがエンジニアのあるべき姿ではないか」と語った。

 新規事業への参画を希望した際には、自分自身の成長や狭い意味でのスキルにのみ目が行っていたが、合宿を通じて、チームの目線を揃える大切さに気づき、さらにプロダクトの設計前には事業目線で優先順位を見極める力の大切さを実感。さらに実装時には、つくることだけがスキルではなく、チームで協力し合うスキルもまた重要であることを知ることとなった。全体を通して、スキルの捉え方が大きく変わったという。

 最後に曽谷氏は、U30のエンジニアに対して伝えたいこととして「開発をするだけがエンジニアではない」と述べ、ゼロからイチを生み出す新規事業を経験したことで、「開発する」から「事業を創る」へ視点が大きく変わったと語った。そして、「サービスの価値や意義についてメンバーと意識を揃えたことで、自分が開発したものがプロダクトにとって、またそれを利用する人にとってどのような価値を与えているのかを意識するようになった。そして、自分のスキルアップだけに目が向きがちだが、技術はあくまで手段。ビジネス視点をもってものづくりができれば、エンジニアとしての幅が広がっていく。自分もまた学びの途上にあるので、皆さんと一緒に学んでいきたい」とメッセージを送り、セッションのまとめとした。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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