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「一生エンジニア」の働き方を実現するには? エンジニアに寄り添い36年、PE-BANKが提案するキャリア戦略

【B-2】不確実性の高い今の時代を生き抜く生存戦略

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「自分で目標を設定し、毎年年収800万以上を達成する」エンジニアのキャリア戦略とは?

 PE-BANKに登録し、キャリアを築いている例として、大手自動車メーカーで長年仕事をしているフリーランスエンジニアの山崎英之氏が紹介された。山崎氏は、「私を含め、多くの人が5年後すら未来を描くことは困難な時代。幸いIT技術者を含めスキルを持つ人は戦略を立てられる。需要がある仕事でも生き残れるのは上位20%。その上位に入るには努力が必要だが、何に向かって努力をしたらよいのかヒントを提供したい」と語る。

PE-BANKの提案する生存戦略
PE-BANKの提案する生存戦略

 そもそも上位20%になれる能力は何なのか。それがわからなければ生存戦略を立てることは難しい。運があることも条件の1つといえるだろう。山崎氏が考える生存戦略とは、「例えば1年だけ2000万を稼いで、その後ゼロに近いというものではなく、800万を毎年稼ぎ、どんどんプラスできる成長継続性を重要視したもの」だという。IT技術者といっても、広義にはセールス、マネジメント、スペシャリストがおり、それらを網羅した上で専門性を広く持つことが望ましい。しかし、たとえ“できる”能力があっても、取得できるお金や時間、会社における配属先や仕事などの成功要因を努力だけで掴むことは困難といえるだろう。

 そこで山崎氏は、「まず自分自身のスキルアップやライフプランを立て、どう進みたいかを明確化することが大事」と語る。そこで山崎氏が理想を実現するために選んだのが「フリーランスエンジニア」という道だ。

 山崎氏は、もともと東京で会社員として働いていたが、現在は愛知県在住で、客先に務めて15年を超える。主に大手自動車メーカーのプロジェクトに参加し、1年後の案件にも依頼がかかるなど仕事が途切れずに続いている。インフラやネットワーク、アプリケーション、DB、セキュリティなど、その時々で“困っているプロジェクト”にアサインされることが多く、「人の育成、特に若手を育てること」について期待されている。一方、緊急性や難易度が高い事案以外は、レビューが中心で手を動かすことは少なく、「今後も仕事に困る可能性はまずない」と語る。

 そんな山崎氏の技術者としてのマインドが変わったきっかけは、ある先輩に言われた一言だったという。社会人になってすぐに「昔は土曜日も仕事だった。土曜日は自分のスキルアップの時間に充てたらいいよ」と声をかけられたものの、当時はあまり気にしていなかった。しかし、20代後半で出会った仕事ができて尊敬する先輩の机に1万円を超える技術書がおいてあり、自分には「高くて買えない」とぼやいたところ、「お金も時間も自己投資だから」とサラッと言われたそうだ。それを機に以前言われた言葉を思い出し、マインドが変わったという。さらに30歳を過ぎた頃に、当時勤めていた会社の社長が「お客さんにお礼を言われながら喜んでお金を支払ってもらう仕事が大事」と言われたことも、新鮮な驚きとともに仕事に対するスタンスが変わるきっかけとなった。

 こうした言葉をきっかけに、山崎氏は「技術書にお金を惜しまない」という目標を設定。しかし、会社員のままでは時間もお金も有限であり、その中で一番の技術者になることは難しい。そう考えた山崎氏は、本を買って勉強する時間を確保するために独立起業を果たした。結果、部下や上長への報告など雑務が減り、業務時間以外を勉強時間に充てられるようになった。現在も常に新しい技術書を購入しキャッチアップを心がけているという。

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キャリアを途切れさせない“学び”のための3つのポイント

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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