挫折を防ぐカギは、生成AIを活用したヒント&チャット機能
斎藤氏が教材制作の際に重視しているのは、日々継続して学習できること。ジクタスにはそのためのさまざまな工夫が施されている。
その一つが生成AIを用いたヒント機能だ。eラーニング型の教材では、コードを書いてエラーが起きたり、回答が誤りだったりしたとき、原因を自分で見つけるのが難しいことがある。何度もエラーが起きてしまうとそこから先に進めなくなってしまい、学びが止まってしまう。そこでジクタスには、学習者が書いたコードが誤っていたとき、どのように修正すればよいのかヒントを出してくれる機能を実装した。
コードに間違いがあったときは「ヒント」ボタンを押すと、その間違いに対して具体的な解説を提示する。ヒントには生成AIが活用されており、学習者のミスに応じたヒントが得られる。これを基に問題を解き直し、正解したら次の課題に進む。
また、生成AIの利用を前提としたプログラミングに慣れることもできる。ジクタスの学習画面にはChatGPTを用いたチャットウィンドウが設けられており、プロンプトエンジニアリングや不明点の質問を気軽に行える。生成AIのサポートを借りながら素早く答えにたどり着くという姿勢を、自然と身に着けることができるのだ。このように、参加のハードルを下げて失敗を繰り返しながら答えを見つけ出すサイクルが身につくようになっている。
「従来のeラーニング環境では、学習者が孤独になりがちです。一方で講師による対面式研修の場合、研修期間を定めて大勢の社員を一度に集める必要があり、日々の業務に支障が出てしまうという問題がありました。ジクタスなら、実践的な学習機会とヒント機能で自立的な学びを支援し、すき間時間や業務の合間にも学習可能です。これにより、学習者と企業、双方の課題を解決したいと考えています」
研修担当者向けの学習管理システムも整備されている。LMSで社員一人ひとりの進捗状況・成績状況を可視化できるので、学習効果を見ながら研修を進められる。
また斎藤氏らジクタス開発チームのメンバーは、生成AIを活用した教材の機能改善も絶えず行なっている。斎藤氏はジクタスのAIによる支援をさらに発展させたいと考えており、次のようにコメントした。
「生徒の隣にAI教師がいて、画面を一緒に見ながら教えてくれるようなものが作りたいと考えています。従来の学校教育では、教師一人に対して多くの生徒がいる状況が一般的でした。生成AIの活用によって、個別に学びをサポートする可能性が広がると考えています」
合わせて改良を進めているのが、学習者がスムーズに学習を開始し、モチベーションを維持する仕掛けづくりだ。PFNの社員がオンボーディングのプロセスをより積極的に支援する、学びの内容を振り返るミーティングを提供するといったサポートを検討しているという。
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