ユーザーの声を可視化するAIの可能性、「TERUS」が示す新たなユーザー体験分析
【13-A-2】「ユーザー体験」を分析するAIで変わる「世界の当たり前」
製品やサービスに対するユーザーの評価がSNSなどでリアルタイムに発信される現在、企業はユーザーの生の声を即座にキャッチし、フィードバックを製品やサービスへ反映することが求められている。しかし、複数のSNSに散らばる膨大な投稿を収集、精査、分析するプロセスは決して容易ではない。ソフトウェアの品質保証・検証を手掛けるベリサーブは、本音がわかる AI×体験分析プラットフォーム「TERUS」で、この課題を解決するという。Developers Summitの講演で同社研究開発部、瀬在恭介氏が、AIを活用してユーザーの声をくみ上げて製品/サービスの品質向上につなげる仕組みや具体的なデータを用いた活用方法を解説。AIがもたらす新たなユーザー体験分析の可能性に迫った。
ユーザーの声が製品開発に生かせない現状
製品やサービスの使用体験は、今や誰もがSNSを通じて気軽に発信する時代。企業は従来の“顧客層”という大きな枠組みではなく、ユーザー一人一人の声をリアルタイムに拾い上げることが可能になった。ポジティブ・ネガティブを問わず、ユーザーが発するさまざまな意見を適切に分析できれば、いま本当に求められている改善点やニーズを把握することができる。「こうしたユーザー体験を正しく把握し、マネジメントできれば、製品/サービスの品質向上、他社製品との差別化、ファン獲得なども可能だ」とベリサーブの瀬在恭介氏は語る。
しかし実際には、このプロセスを構築し、運用することはそう簡単ではない。特に課題となるのが、ユーザーの“声”の収集である。
ベリサーブが顧客企業にヒアリングを行ったところ、ユーザーの発信先が多岐にわたり、収集するだけでも一苦労であることや、膨大なデータを人手で精査・分析するには負荷が高過ぎることが明らかになった。また、市場にはキーワードベースで頻出単語の統計を出すツールは存在するものの、具体的な改善点を抽出・分析・報告するツールはなく、実行可能な洞察を得られないという声も多かった。これらの課題が解消されない場合、企業側とユーザー側の満足度に大きなギャップが生じ、商品のアンマッチによる売上低下やユーザーの離脱といった事態を招く恐れもある。
この課題を解決するのが、本音がわかる AI×体験分析プラットフォーム 「TERUS」(Total Experience Realtime Utilize Service)だ。
TERUSは、ユーザー体験をマネジメントするためのプラットフォームだ。2024年12月にローンチされたばかりの同プラットフォームは、SNSやECサイトなどに投稿されたテキストベースのユーザー体験情報を収集し、独自のAI技術を活用して分析する。これにより、例えばいま世の中に起きている消費者の課題は何か、どの国のどの年代・性別のユーザーがどのような課題を抱えているのかといった、誰もが理解しやすいコンテキストで物事を把握することができる。企業の広報・マーケティング施策だけでなく、行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進にも役立つと瀬在氏は述べる。
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谷崎 朋子(タニザキ トモコ)
エンタープライズIT向け雑誌の編集を経てフリーランスに。IT系ニュースサイトを中心に記事を執筆。セキュリティ、DevOpsあたりが最近は多めですが、基本は雑食。テクノロジーを楽しいエクスペリエンスに変えるような話が好きです。
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篠部 雅貴(シノベ マサタカ)
フリーカメラマン 1975年生まれ。 学生時代、大学を休学しオーストラリアをバイクで放浪。旅の途中で撮影の面白さに惹かれ写真の道へ。 卒業後、都内の商業スタジオにカメラマンとして14年間勤務。2014年に独立し、シノベ写真事務所を設立。雑誌・広告・WEBなど、ポートレートをメインに、料理や商品まで幅広く撮影。旅を愛する出張カメラマンとして奮闘中。 Corporate website Portfolio website
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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