SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2025 セッションレポート(AD)

週に平均103分のムダな時間を削減! 開発者の業務を効率化するアトラシアンのAI技術

【14-D-2】アトラシアンのAIで業務効率を飛躍的に向上させる

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Rovoとサードパーティアプリの連携で作業効率が向上

 続いて、Rovoの話に入っていく。Rovoは「Find(探す・見つける)・Learn(人間が学習する・理解を深める)・Act(行動する)」をアシストするAIのプロダクトである。プロダクトとは言っても、JiraやConfluenceのような単品ではなく、アトラシアンのさまざまなプロダクトに組み込まれているが、利用するには別途ライセンス費用が必要だ。

 Findに関して言えば、Rovoの検索はAtlassian Intelligenceよりも検索範囲が広い。コネクタでJiraやConfluenceと連携しておけば、Google DriveやSlackなどのサードパーティアプリ内にある情報も引っ張ってくることができる。

 現在、コネクトできるのはFigma・GitHub・Box・Slack・Microsoft Teams。他にも以下のようなアプリに順次対応していく予定だ。

Rovoが連携できるor連携予定のサードパーティアプリ一覧。
Rovoが連携できるor連携予定のサードパーティアプリ一覧。

 次に古川氏はデモを見せながらRovoでできることをいくつか紹介した。

  • 過去の課題や関連情報の深掘り:例えばUI変更を任された場合。JiraのプロジェクトボードからRovoのチャット画面を開いて、「過去にUI修正や変更に対応したのは誰?」と聞くと、JiraやConfluence、そのほかに連携しているアプリを横断的に検索して、その人物を特定してくれる。
  • 作業レポートの作成:急に上長から、「現状を報告しろ」と言われた場合。Rovoに「過去のUIの改善、修正、変更に関連するタスクと、そのベネフィットをまとめて、レポートを書いて。プロダクト開発のことがわかっていない部長に対して、やってる感を出すために使います。硬めの日本語でよろしく」と頼むと、あらゆるところに散らばった情報をまとめて、レポートを作成してくれる。 
  • ConfluenceからJira課題を作成(β版):Confluenceのページで「Jira課題を作成」ボタンを押すと、それまでのコンテクストを踏まえたうえで複数のチケットを提案してくれる。現在はまだβ版のため提案されるチケットのタイトルは英語表記となっているが、今後、日本語にも対応していく予定だ。

 また、Visual Studio CodeのCopilot ChatにはRovoのプラグインがあり、Copilot Chatから直接Rovoに話しかけることができる。つまり、Copilot ChatからJiraのタスクを確認したり、Confluenceの情報を検索したりすることができるのだ。これにより、ウィンドウを切り替える手間が省け、作業効率が向上する。ブラウザを開いたついでに「x.com」と入力して、時間を溶かしてしまうようなこともなくなるだろう。

Copilot ChatからRovoにアクセスしている様子。
Copilot ChatからRovoにアクセスしている様子。

 「去年の社内調査によると、アトラシアンの開発者はAIを利用することで、毎週平均1時間43分を節約できている。アトラシアンはSystem of Workをテーマに、チームワークの課題領域に対して、JiraとConfluence以外にもRovoをはじめ、さまざまなプロダクトをマッピングして展開していることを知ってもらいたい」と語り、古川氏はセッションを締め括った。

  ※本記事は2025年2月時点の情報に基づいて掲載されています

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2025 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:アトラシアン株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/21089 2025/04/11 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング