TFSが使用するソフトウェアをインストール
TFSをインストールする前に、データ層サーバー用にSQL Server、アプリケーションサーバー用にIIS(Internet Information Services)、WSS(Windows SharePoint Services)およびSQL Server 2005 Reporting Servicesをインストールしておく必要があります。今回はシングルサーバー構成にしますので、OSを初めとして、すべてx86環境で用意します。以降の説明はすべてx86環境での説明となりますのでご注意ください。
IISのインストール方法
以下にIISのインストール方法を示します。
- コントロールパネル→管理ツール→サーバーの構成ウィザードを起動。
- サーバーの構成ウィザードの開始→準備作業→サーバーの役割からアプリケーション サーバー (IIS、ASP.NET)を選択。
- アプリケーション サーバーのオプション→ASP.NET の有効化を選択。
- 次へを選択し続けてウィザードを終了する。
ASP.NETの有効化を選択する際、「FrontPage サーバー拡張」を一緒に選択してしまうとTFSのインストールができなくなります。ついうっかり選択しないように気を付けてください。
Microsoft SQL Server 2005インストール
以下の表2に従ってSQL Serverをインストールしてください。今回はTFSをシングルサーバーとしてインストールするため、SQL Server Database ServicesとSQL Server Reporting Servicesを同時にインストールしています。
ページ名 | 操作内容 |
SQL Server 2005 の開始 | インストール内のサーバー コンポーネント、ツール、Books Online、およびサンプルを選択 |
使用許諾契約書 | 使用許諾契約書に同意する |
必要なコンポーネントのインストール | インストールを選択 |
Microsoft SQL Server インストール ウィザード | 次へを選択 |
システム構成チェック | すべての項目が正常完了になるまで指示に従う(図1) |
登録情報 | 名前などを入力 |
インストールするコンポーネント | Notification Service以外(SQL Server データベース サービス、Analysis Services、Reporting Services、Integration Services、ワークステーション コンポーネント、Books Online、および開発ツール)を選択し、[詳細設定] を選択する(図2) |
機能の選択 | データベース サービス→レプリケーションのアイコンをクリックし、インストールしないを選択 |
インスタンス名 | 既定のインスタンスを選択 |
サービス アカウント | さらにビルトインシステムアカウントを使用するを選択し、リストからローカル システムを選択する。セットアップ終了時にサービスを開始するで、すべてのサービスを選択 |
認証モード | Windows 認証モードを選択 |
照合順序の設定 | Japanese_90にし、オプションは特にいじらない(Japanese_90_CI_AS)に設定 |
レポート サーバー インストール オプション | 既定の構成をインストールする を選択 |
エラーと使用状況レポートの設定 | 次へを選択 |
インストールの準備完了 | インストールを選択 |
セットアップの進行状況ページ | 次へを選択 |
- | 完了を選択してウィザードを終了 |
インストールが完了しても気を抜かず、必ずSQL Server 2005のConfiguraion ManagerでネットワークプロトコルのTCP/IPを有効化してください。また、TFSのインストールメディアにあるSQLServerKBフォルダから「AS2005-KB914595-x86-ENU.exe」の修正プログラムをインストールしてください。その際「SQL Server 構成マネージャ」から「SQL Server ブラウザ サービス」を停止しておいてください。なお、本稿執筆時点ではSQL Server 2005 Service Pack 2がリリースされているため、TFSのインストールメディアの修正プログラムの代わりにService Pack 2を適用してしまっても構いません。
Windows SharePoint Services SP2インストール
以下の表3に従ってWSSをインストールしてください。
使用許諾契約書 | 同意するを選択 |
インストールの種類 | サーバーファーム構成を選択(図3) |
概要 | 完了を選択 |
もしサーバーファーム構成ではなく標準インストールを選択してしまった場合は、WSSを再インストールしてください。インストールが無事完了するとWebブラウザに管理用仮想サーバーの構成ページが表示されます(図4)。このページが表示されたのを確認したら、何も変更しないでこのブラウザ ウィンドウを閉じてください。WSSの設定はTFSのインストール中に自動的に行われますので、ここでは決して何も変更しないでください。