2.3 SNMPバージョンについて
SNMPには大きく分けて以下の3つのバージョンが存在しています。
- SNMPv1
1990年に標準化されました。現在でも広く利用されているバージョンです。
- SNMPv2
主に機能拡張に努めたバージョンです。
- SNMPv3
2002年に標準化されました。主にセキュリティ強化に努めたバージョンです。
v1とv2は、主にコミュニティ名によって認証を行いデータの送受信を行っていました。v3では、ユーザー名とパスワードという形式(これをユーザー・セキュリティ・モデルと言います)で認証を行い、データ送受信を行います。つまりv3までは認証も暗号化もされずにデータが送受信されておりましたが、v3になってからは認証しないとデータ参照できないようになりました。
実際にSNMPエージェントおよびマネージャを使用する際は、同一バージョンにのみ対応するのではなく、全バージョンに対応できる実装にするのが理想的ですが、まだまだv3未対応の機器もたくさん存在しているようです。
2.4 利用手段
SNMPエージェントおよびマネージャを使用する場合、一般的にSNMP開発キットを利用します。理由はSNMPの仕様解釈の相違、Scratch実装が困難、動作環境が複雑になっていったことなどが挙げられます。
SNMP開発キットの種類は大きく分けて下記3種類あります。
- 商用:
SNMPリサーチ社に代表されるSNMP専用ベンダーの開発キット、一番出来が良いが有料。
- OS付属:
WindowsなどのOSに付属する開発キット、組み込み系OSのメーカーが提供。
- オープンソース:
Windows、Linux、Soralisなどの多くのOSに対応した net-snmp が有名。
上記以外に、組み込み用TCP/IPプロトコルスタックのメーカーが提供しているSNMP開発キットがあるようです。
次回はSNMP環境を実際に構築します。監視対象マシンをLinux、エージェントにnet-snmpを使います。監視マシンにWindowsとLinux、マネージャソフトにTWSNMPを使用します。
