アプリケーションのデプロイ
次に、GeronimoにWebアプリケーションをデプロイする3つの方法について説明します。今回ご紹介するサンプルアプリケーションも、次の方法でデプロイ可能です。
ホットデプロイ
一番簡単なデプロイ方法です。作成したEar、War、JarファイルもしくはWebアプリケーション形式のディレクトリを直接「%GERONIMO_HOME%\deploy」フォルダに配置します。配置されたアプリケーションはGeronimoによって自動で読み込まれ、デプロイが実行されます。またデプロイされたアプリケーションの構成ファイルが更新されれば、自動的に再デプロイが実行され、削除されれば自動的にアンデプロイされます。
コマンド
任意のフォルダ構成にあるアプリケーションをコマンドでデプロイする方法です。次のようなコマンドでデプロイを実行します。再デプロイ、アンデプロイも同様のコマンドで実行可能です。オプションの[user]、[password]で、それぞれGeronimoのアドミニストレータ権限を持つユーザIDとパスワードを指定しています。デフォルトではそれぞれ[system]、[manager]です。また最後にEar、War、Jar、Rarなどのモジュールファイルまたはフォルダを指定します。
D:\apache\geronimo-1.0\bin>java -jar deployer.jar --user system --password manager deploy モジュールファイルまたはフォルダ
「Deployed GeronimoWebApp @ http://マシン名:8080/アプリケーションパス」のメッセージが表示されればデプロイは完了です。「deploy」以外でも「redeploy」、「undeploy」などのコマンドも利用可能です。各コマンドのヘルプは、次のコマンドで参照することができます。
D:\apache\geronimo-1.0\bin>java -jar deployer.jar help コマンド名
Geronimo Console
GUIコンソール画面からのデプロイ方法です。ブラウザを開き「http://localhost:8080/console」にアクセスし、ユーザIDとパスワードを入力します。デフォルトのユーザIDは「system」、パスワードは「manager」でログイン可能です。
ログイン後、左メニューにある[Applications]の[Deploy New]をクリックします。[Archive]にデプロイするモジュールファイルまたはフォルダを選択し、[install]をクリックします。また入力項目の[Plan]にはGeronimoのPlanファイルを指定しますが、ここではwarファイルにPlanファイルを含めているため指定をしていません。Planファイルの記述に関してはサンプルアプリケーションの中で説明します。
「The application was successfully deployed.」のメッセージが表示されればデプロイは成功です。