変数の使い方
VB6.0で変数を使う場合は、はじめに変数名とデータ型を宣言します。これはCurlでも同様です。Curlでは、{let・・・}で変数を宣言し、{set・・・}で変数に値を代入します。
例えば、リスト3では、まず{let・・・}を使って、int型の変数val1、val2、val3を宣言しています。val1には初期値100、val2には初期値200を指定しています。val3には初期値を指定していません。
次に、{set・・・}を使って、val1とval2の加算結果をval3に代入しています。VB6.0でも、オブジェクトの代入は「Set オブジェクト名=値」という構文を使うでしょう。それと似ています。
最後に、val3の値を画面に表示しています。Curlでは、HTMLのノリでソースコードの中に文字列を記述すれば、それがそのまま表示されます。変数の値を表示する場合は、{value val3}のように{value・・・}の中に変数を記述します。このプログラムを実行すると「加算結果は、300です。」と表示されます。
{let val1:int = 100} {let val2:int = 200} {let val3:int} {set val3 = val1 + val2} 加算結果は、{value val3}です。
このソースコードを見て「変数1個ごとに{let・・・}と書くのは面倒だ」と思われたでしょう。実は、リスト3では、わかりやすさを優先して、わざと冗長なコードを記述しています。1つの{let・・・}で複数の変数を宣言することもできます。3行のletの部分は、{let val1:int = 100, val2:int = 200, val3:int}と書き換えることができるのです。
データ型と演算子
先ほどのプログラムでは、intというデータ型と+という演算子を使いました。ここで、Curlの主なデータ型と演算子を紹介しましょう。Curlのデータ型とVB6.0のデータ型の対応を表1に、Curlの演算子とVB6.0の演算の対応を表2に示します。VB6.0に似たものもあれば、違うものもあることがわかります。
なお、ここで示したもの以外にも、CurlにはVB6.0にない特殊なデータ型と演算子もあります。
Curlのデータ型 | VB6.0のデータ型 | 説明 |
---|---|---|
int8 | Byte | 8ビット整数型 |
int16 | Integer | 16ビット整数型 |
int32(int) | Long | 32ビット整数型 |
int64 | (なし) | 64ビット整数型 |
float | Single | 単精度浮動小数点数型 |
double | Double | 倍精度浮動小数点数型 |
char | (なし) | 文字型 |
String | String | 文字列型 |
bool | Boolean | 論理型 |
any | Variant | 任意のデータ型 |
Curlの演算子 | VB6.0の演算子 | 説明 |
---|---|---|
+ | + | 加算 |
- | - | 減算 |
* | * | 乗算 |
/(浮動小数点数) div(整数) |
/ | 除算 |
mod | Mod | 剰余 |
= = | = | 等しい |
!= | < > | 等しくない |
< | < | より小さい |
> | > | より大きい |
<= | <= | 以下 |
>= | >= | 以上 |
and | And | 論理積 |
or | Or | 論理和 |
not | Not | 論理否定 |
& | & | 文字列連結 |