はじめに
今回は、Curlを使ってファイルアクセスを行う方法とWebアクセスを行う方法を紹介します。はじめに、テキストファイルを読み出すプログラムを作ります。同じ機能をVB 6.0で実現したものと比較しますので、特にエラー処理に注目してください。
次に、Webサーバー上にあるVBScriptのスクリプトと通信するプログラムを作ります。通常のWebページとCurlプログラムの違い、およびファイルアクセスとWebアクセスの類似点に注目してください。
連載
- VB 6.0プログラマのためのCurl入門 連載記事一覧
テキストファイルを読み出すプログラム(VB版)
リスト1は、VB 6.0でテキストファイルを読み出すプログラムを記述したものです。フォーム(Form1)にテキストボックス(Text1)とコモンダイアログコントロール(CommonDialog1)を1つずつ貼り付けて、フォームのLoadイベントにコードを記述します。
Option Explicit Private Sub Form_Load() ' 変数の宣言 Dim buff As String ' ファイルを開くダイアログボックスを表示する CommonDialog1.ShowOpen ' エラー時にはERR_HANDLERにジャンプする On Error GoTo ERR_HANDLER ' ファイルを開く Open CommonDialog1.fileName For Input As #1 ' ファイルを末尾まで読み出す Do Until EOF(1) ' 1行読み出す Line Input #1, buff ' テキストボックスに追加する Text1.Text = Text1.Text & buff ' 行末に改行を付加する Text1.Text = Text1.Text & vbCrLf Loop ' ファイルを閉じる Close #1 ' 正常終了 Exit Sub ' エラー終了 ERR_HANDLER: MsgBox "エラーです!" End Sub
このプログラムを起動すると、ファイルを開くダイアログボックスが表示されます。任意のテキストファイルを選ぶと、その内容がテキストボックスに表示されます。ファイルアクセスではエラーが発生する場合があるので、On Errro GoToステートメントを使ってエラー処理を行っています。プログラムの実行結果の例を図1に示します。