アプリケーションシステムの接続を行う
いろいろな用語の説明を兼ねて、サンプルとなったシステムの配置方法を説明してきました。ここからは、配置したアプリケーションやアプリケーションシステムに対して接続の設定を行っていきましょう。
外部アプリケーションシステムへの接続準備
ここでは、あるアプリケーションが他アプリケーションシステム内にあるアプリケーションに接続しなければいけないときを想定して作業を行います。図4に示したアプリケーションダイアグラムでは「App1ServerApp」から「App2ServerApp」に接続している部分がこれにあたります。ただし、今回の場合、他アプリケーションに直接接続することはできませんので、アプリケーションシステムに対して、外部に接続するための口(エンドポイント)を定義する必要があります。
では確認してみましょう。図8に示すシステムダイアグラムを開いてみます。「App1ServerApp」にはどこにも接続されていない2つのWebサービスコンシューマエンドポイント(図8では「App1ServerApp」の箱の右側にある2つの白抜きの丸のこと)があるはずです。これを選択し、「Alt」キーを押しながら、アプリケーションシステムの境界線まで線を引いてください。図15に示すような状態になっていると思います。
このようにして「App1ServerApp」を起点とする接続を、アプリケーションシステムを仲介する形でデザインしておき、のちにアプリケーションシステム同士の接続を定義することで全体の整合性を取っていきます。なお、2つの設定を行うと図16のようになります。
外部アプリケーションシステムからの接続受け入れ
今度は、アプリケーションシステムの外側から接続依頼がくるケースの接続を作成します。例えば「App2ServerApp」が外から接続を受け付けている部分がこれにあたります。図9に示すシステムダイアグラムを開いてみましょう。「App2ServerApp」にはWebService1という名前のWebサービスプロバイダエンドポイント(図9では「App2ServerApp」の箱の左側にある水色の丸のこと)があるはずです。ここに対してアプリケーションシステム → アプリケーションという経路を設定していきます。図9で示す「App2ServerApp」のWebService1というWebサービスプロバイダエンドポイントを右クリックして[プロキシエンドポイントの追加]を選択します(図17)。
図18に示すように、アプリケーションシステムからアプリケーションの方向へ接続が定義できました。
図10に示すシステムダイアグラムに対しても同様に作業を行うと、図19のようになると思います。