SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ComponentZine(ComponentOne)

Excelブックを読み書きする.NET アプリケーションを作る

.NETコンポーネントを使ったExcelのブックを操作するアプリケーションの作成

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PowerTools XLS for .NETコンポーネントは、Excelのブックを直接読み書きすることのできるコンポーネントで、Visual C#でも他のコントロールと同様のコードでブックやワークシート、セルを操作することができます。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 Excelのブックを操作するプログラムを作成するには、Excelのインスタンスを作成し階層オブジェクトを操作する必要があります。これには、Excelのオブジェクト構造とクラスを理解していないとできない上に、VBAで操作するのを前提にクラスが定義されているため、Visual C#からExcelのオブジェクトを操作するには、Visual Basicよりも多くのコードを書かなければなりません。

 PowerTools XLS for .NETコンポーネント(コントロール名C1XLBook)は、Excelのブックを直接読み書きすることのできるコンポーネントで、Visual C#でも他のコントロールと同様のコードでブックやワークシート、セルを操作できます。

 今回は、このXLS for .NETコンポーネントを使って、フォームからExcelのブックを開いてデータを読み込んだり書き込んだりできるアプリケーションを作成してみました。

「読み込み」ボタンを押すとブックを読み込みデータをリストボックスに組み込む
「読み込み」ボタンを押すとブックを読み込みデータをリストボックスに組み込む
「書き込み」ボタンを押すと、ワークシートにデータを追加してブックを保存できる
「書き込み」ボタンを押すと、ワークシートにデータを追加してブックを保存できる

対象読者

 Visual Basic 2005・2008、Visual C# 2005・2008を使ってプログラムを作ったことのある人

必要な環境

 Visual Basic 2005・2008またはVisual C# 2005・2008、Visual Studio 2005・2008でプログラムが作れる環境。

  .NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 2.0がインストールされていることが必須条件です。なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studioを使用して作成し、動作確認を行っています。

サンプルプログラム実行時の注意事項

 本稿の実行ファイル(バイナリファイル)を動かすには、zipファイルに同梱してある以下のファイルが必要になります。

  • C1.C1Excel.2.dll…C1Excelコントロール(Visual Studio 2005/2008用)

 これらのファイルを、実行プログラムと同じフォルダに格納します。.NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 2.0がインストールされていることが必須条件です。

コントロールのインストール

 はじめてXLS for .NETコンポーネントを使用する方は、プロジェクトにComponentOne Studio 2008Jのいずれかのエディション(Enterprise/for Windows Forms/for ASP.NET)をインストールする必要があります。

 インストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできますので、ここからダウンロードしてインストールしてください。製品ページの[申込フォーム]をクリックし、必要な情報を入力して送信すると、ダウンロードのURLが記載されたメールが送られてきますので、そこからダウンロードできます。

 有償のコンポーネントですが、プロダクトキーを入力せずにインストールすることで、トライアル版として使用できます。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。

コントロールの追加

 ComponentOne Studio Enterprise 2008Jをインストールしたら、ツールボックスに専用のタブを作成し、XLS for .NETコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、「.NET Frameworkコントロール」の「名前空間」が「C1.C1Excel」で始まる名前空間のコンポーネント「C1XLBook」です。

名前空間が「C1.C1Excel」で始まる名前空間のコンポーネント「C1XLBook」を選択する
名前空間が「C1.C1.Excel」で始まる名前空間のコンポーネント「C1XLBook」を選択する

次のページ
フォームのデザイン

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ComponentZine(ComponentOne)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3504 2009/01/28 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング