準備(Windows)
入手とインストール
Windows版ではバイナリが用意されているのでこれを使います。
OpenOCDをWindows向けにコンパイルして配布しているYAGARTO(Yet Another GNU ARM TOolchain)サイトがあります。ここからコンパイル済みのOpenOCDを含んだパッケージをダウンロードできます。
ただし、最新版ではうまく動作しません。筆者は一つ前のバージョンで動作の確認をしました。一つ前のバージョンはTeamKNOxのサイトにおいてあります。
起動
OpenOCDを実際に動作させるには、アダプタボードを介して、ターゲットハードウェアとUSB2232を接続しなければいけません。
筆者の解説に頼らずとも、すぐに実験して見たい方もいると思いますので、アダプタボードの配線図を掲載します。腕に覚えのある方はUSB2232とmini EZ-ARMを取り寄せてアダプタボードを介して、接続してみてください。
適当なディレクトリに展開して、コマンドプロンプトを立ち上げます。当該ディレクトリに移動後、
- OpenOCDの起動
> openocd-ftd2xx -f RoboShellWin.cfg[Enter]
と入力し、
- OpenOCDの起動後のメッセージ
> Info: openocd.c:86 main(): Open On-Chip Debugger (2007-04-16 19:30.CEST)
のようにメッセージが出力されたら、起動完了です。
終了はCTRL-Cで行います。
準備(UNIX系OS)
入手とインストール
UNIX系のOSではソースコードからビルドします。動作が確認されているバージョンのtarボールがTeamKNOxのサイトにありますので、ダウンロードします。
- OpenOCD の解凍
> tar xvfz openocd.tar.gz[Enter] - root になる
Linux だったら、suコマンド
> su[Enter]
パスワード
[パスワードを入力]
MacOSX だったら、sudo コマンド
> sudo -s[Enter]
Password
でルートになります。 - bootstrap コマンドの実行
> ./bootstrap[Enter] - configure ファイルの実行
configureファイルを実行してmakeファイルを作成します。
ここではFT2232用のライブラリlibftdiを指定します。
> ./configure --enable-ft2232-libftdi[Enter] - makeとインストール
make install[Enter]
これで、openocdがインストールされて利用できるようになりました。筆者のMacOSX Leopardではmake installがうまく動作しなかったので、上記で作成したopenocd の実行ファイルを直接、パスの通った/usr/local/binにコピーして利用しています。