その他
クラスGet/Lang/Object/UAについて、まとめて説明します。
スタイルシートや自作関数の読み込み
スタイルシートや自作関数の読み込み処理はモジュールyuiのクラスGetにまとめられています。処理の途中で読み込みたいとき使用します。リスト8は読み込み指定の書き方です。
Y.Get.css(url) //CSSの読み込み Y.Get.script(url) //関数の読み込み
urlかファイル名を指定します。読み込まれた時点から有効となります。
検査処理
検査に関する処理はモジュールyuiのクラスLangにまとめられています。検査結果はtrue,falseで返します。以下検査処理のメソッドの一覧表を示します。
メソッド | 引数 | 概要 |
---|---|---|
isArray(o) | オブジェクト | 配列データかの検査 |
isBoolean(o) | オブジェクト | ブール値かの検査 |
isDate(o) | オブジェクト | 日付データかの検査 |
isUndefined | オブジェクト | 未定義値かの検査 |
isNull(o) | オブジェクト | Null値かの検査 |
isValue(o) | オブジェクト | 値が入っているかの検査 |
変数が未定義値かどうか調べる例題です。リスト9を見てください。
YUI().use('node', function(Y) { var button1 = Y.one('#button'); var txt = Y.one('#tx'); var n; //(1) button1.on('click',function(e) { //(2) if(Y.Lang.isUndefined(n)){ //(3) alert("変数nはUndefinedです"); }else{ alert("変数nはUndefinedではありません"); } }); });
変数nは(1)で宣言だけされていて、初期設定されていないので、Undefined(未定義)と判断されY.Lang.isUndefined(n)でtrueを返します。
オブジェクト処理
オブジェクトに関する処理はモジュールyuiのクラスObjectにまとめられています。クラスObjectは、オブジェクトの値を取得したり、値を設定したりするメソッドを持っています。以下メソッドの一覧表です。
メソッド | 引数 | 概要 |
---|---|---|
values(o) | o:オブジェクト | 配列の値の取得 |
getValue(o,p) | o:オブジェクト,p:キーや要素番号 | 連想配列のキーや配列の要素番号をを指定して値の取得 |
setValue(o,p,val) | o:オブジェクト,p:キーや要素番号,val:値 | 連想配列のキーや配列の要素番号をを指定して値の設定 |
size(o) | o:オブジェクト | 指定オブジェクトのデータ数を取得 |
ユーザーエージェント
ユーザーエージェントに関する処理はモジュールyuiのクラスUAにまとめられています。クラスUAは、Webアクセスに利用されるプログラムの情報を取得するメソッドを集めています。以下一覧表です。
プロパティ | 型 | 概要 |
---|---|---|
ie | float | ieのバージョン番号を取得、検出されない場合0 |
air | float | Adobe AIRバージョン番号を取得、検出されない場合0 |
caja | float | Google Cajaバージョン番号取得、検出されない場合undefind |
gecko | float | Geckoエンジンの改定番号取得、検出されない場合0 |
mobile | string | モバイルブラウザの情報取得 |
opera | float | Operaのバージョン番号取得 |
os | string | どのOSかを取得、現在windowsかmacintoshのみ |
secure | boolean | SSLならtrue |
webkit | floa | AppleWebKitのバージョン番号取得、検出されない場合0 |
まとめ
YUI3のコア機能の標準オブジェクトについて説明しました。少しでも興味を持って、使ってみようかな、と思ってもらえるとうれしいです。今回の基本モジュールを踏まえて、次回からは、開発時によく使用されるユーティリティ内のモジュールについて紹介したいと思います。