はじめに
前回までで、Catalystのインストールからアプリケーションの作成、そしてテスト方法について、概要レベルではありますが一通りの内容を紹介しました。
Catalystも、他のWebアプリケーションフレームワーク同様に、プラグインやモジュールを使用することでさまざまなフォーマットやデータベースなどに対応させることができます。これまでの連載でも、いくつかのプラグインやモジュールを紹介してきましたが、その中ではあまり触れることのなかったものを中心に、今回と次回の2回を使って紹介していきます。
まず前半となる本記事では、開発時に便利なプラグインやWeb API関連のビューモジュールなどを見ていきましょう。
対象読者
- Perlで簡単なスクリプトを作成したことのある方
- Webアプリケーションの基本的な仕組み(HTTPリクエスト、レスポンスなど)についての知識のある方
- WebAPIに関する基本的な知識のある方
これまでの連載
- 初めてのCatalyst入門(1) PerlによるWebフレームワークCatalystとは?
- 初めてのCatalyst入門(2) Catalystアプリはどのように作るのか?
- 初めてのCatalyst入門(3) 処理の入り口はアクション
- 初めてのCatalyst入門(4) URLパスとリクエストパラメータ
- 初めてのCatalyst入門(5) フロー制御とChainedアクション
- 初めてのCatalyst入門(6) Perlのオブジェクト指向とモデル
- 初めてのCatalyst入門(7) モデルを使ったプログラミング
- 初めてのCatalyst入門(8) Catalystのビュープログラミング
- 初めてのCatalyst入門(9) Catalystのテスト関連モジュール
- 初めてのCatalyst入門(10) Apache::Testを使用したテスト
必要な環境
本連載で紹介するサンプルなどで実行している環境は次の通りです。
CentOS 5.3
- Perl 5.8.9
- Catalyst 5.80027
また、動作確認を行ったWindowsの環境は次の通りです。
Windows Vista
- ActivePerl 5.8.9 Build 827
- Catalyst 5.80027
サンプル用のアプリケーションスケルトンを作成
本記事では、PluginSample1というアプリケーションを使用して、各プラグインの使い方などを説明します。PluginSample1アプリケーションスケルトンを作成するには、コマンドラインから次のように入力し、実行します。
$ catalyst.pl PluginSample1