はじめに
Webの世界では、動画コンテンツの提供はもはや当たりまえの時代になっています。娯楽、宣伝、報道など、さまざまな目的で動画メディアが利用されています。
ComponentOne Studio for Silverlightに収録されているC1MediaPlayerコントロールは、動画メディアをWebページで再生するためのSilverlightコントロールです。プロパティ設定ですぐに動画再生ができ、Webページ側での時間を使ったChapter設定やChapterリストの自動生成が可能な、とても優れもののコントロールです。
今回は、このC1MediaPlayerコントロールを使って、WMV形式の動画ファイルを再生するWebページを作成してみました。
対象読者
Visual Basic/Visual C# 2008を使ってプログラムを作ったことのある人。また、SilverlightおよびXAMLに対する基礎的な知識が必要になります。
必要な環境とサンプル実行時の注意事項
Visual Basic 2008、Visual C# 2008、Visual Studio 2008でプログラムが作れる環境。また、Visual Studio 2008 Silverlight Tools 3.0をインストールしていることが必須条件です。本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studio 2008およびVisual Studio 2008 Silverlight Tools 3.0を使用して作成し、Internet Explorer 8で動作確認を行っています。
なお、Silverlight標準のMediaElementと同様に、MediaPlayerもWeb上のメディアを再生するためにはHTMLではなくaspx上で実行する必要があります。本稿のサンプルでは、既定のプロジェクトを「sl_mplayer_cs」(C#)「sl_mplayer_vb」(VB)に設定してあるため、そのまま実行しても動画は再生されません。サンプルを実行する際は、事前に「sl_mplayer_cs.Web」「sl_mplayer_vb.Web」をそれぞれ既定のプロジェクトに設定してください。
コンポーネントのインストール
ComponentOne Studio for Silverlightを使用する方は、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にComponentOne Studio Enterprise 2010Jをインストールする必要があります。
インストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできます。
製品ページの[申込フォーム]をクリックし、グレープシティのWebサイトへ必要情報を登録すると、添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきますので、ここからダウンロードします。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。