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グリーに学ぶ、スマートフォン開発向けWebアプリ要素の最新技術 ~HTML5、CSS3を採用したポイントとは


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グリーが考えるこれからのSNS

 熊谷氏は、今後スマートフォン開発に取り入れることを検討しているHTML5の技術に、よく使われるアバター画像や絵文字などをローカルに溜め、キャッシュさせておくためのアプリケーションキャッシュを挙げた。ほかにも、現状ではHTMLのみでの実装が不可能な部分に当たるデバイスAPIなどにも期待を寄せている。

 熊谷氏は、「コミュニケーションにかかる時間をいかに短縮できるかが重要」だと感じている。現在iOSアプリで実装されているプッシュ機能のように、画面にコメントやメッセージの新着通知があるだけで見に行くモチベーションになる。従来の携帯では、SNS上のコメントやメッセージを確認するまでに3ステップぐらい必要だった。これをプッシュ型でユーザーが通知を受け取ることができれば、0ステップでのコミュニケーションが可能となる。この機能をAndroidでも実装することが、短期的目標だ。

 また、熊谷氏は、長期的目標として「エンターテイメント性の向上」といった点を挙げた。例えば、海外のSNS「Facebook」と比較して考えた場合、SNSとしての楽しみ方は異なってくる。Facebookでは、フォーマルな交流が主に行われているが、グリーはもっとライトなコミュニケーションを軸にしている。それは、日本にいて、日本で生活しているからこそ、日本のマーケットがよく分かり、もっとも利用される交流の形を捉えられているからだ。熊谷氏は、「グリーは日本のSNSとして、日本では日本に根ざしたサービスを推し進め、ローカルにいるからこそ分かる、新しい面白さを追求していきたい」と語った。

デブサミ2011のセッション概要

 今年のデブサミ2011では、2月18日にグリー株式会社 取締役 執行役員CTO プラットフォーム開発本部長 藤本真樹氏、およびメディア開発本部ソーシャルメディア統括部長の伊藤直也氏がセッションを行う。

 藤本氏は、「ウェブアプリケーション関連技術5年間の変遷とこれからのはなし」と題したセッションで、この5年間でウェブアプリケーション関連技術がどう変化したか、そしてこれからどんな変化が起こるのかについて見解を述べる。さらに、GREEを例にあげ、ひとつのウェブアプリケーションを長期間継続する場合に発生する、技術面での難しさなどについて解説する。

 伊藤氏は「スマートフォン向けソーシャルアプリケーション開発の現在」と題し、スマートフォン向けアプリケーション開発のビジネス的トレンド、技術的トレンドおよび、iPhone/Androidのアプリ業界動向およびソーシャルメディア動向なども分析・考察される予定だ。スマートフォン向けの開発に興味のある開発者は、ぜひ参加して欲しい。

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https://codezine.jp/article/detail/5747 2011/02/10 10:16

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