UIの差し替え
こんな感じで中核処理を作っておけば、使いまわしが効きます。今回の話は、文字ベースのアプリケーションと、GUIアプリケーションの間の使いまわしです。
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中核処理の使いまわしは、なにもデスクトップアプリケーションだけのはなしではありません。次回以降で説明することになる、いろいろな形態のアプリケーションで使いまわせます。
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このように、アプリケーションにいろいろな形態があることは第1回で説明したとおりです。この中でも、特に、Webサービス化しておくというのはこれからの時代、非常に重要になってくると思います。アプリケーションのUI部分は多種多様な環境で動くためです。
- HTML5: 例えば今、HTML5の登場によって、ブラウザー内でもそれなりに高度なことができるようになってきています。この場合、アプリケーション開発にはJavaScriptを使うことになるでしょう。
- スマートフォン: スマートフォンもずいぶん普及してきましたね。日本で未発売のWindows Phone 7であれば、C#でアプリケーション開発できますが、一般には、C#が使えるわけではありません。AndroidであればJava、iPhoneであればObjective-Cでの開発になります。
残念ながら、万能なUI技術はありません。HTML5のような標準指向の技術は、動かせる環境が多い反面、高度な機能ほど標準化に時間がかかるため、どうしても表現力や性能が犠牲になります。
下手すると、C#とJavaとObjective-Cでの3重開発が必要となるかもしれません。また、その3つを用意した上で、窓口を広げるため、機能限定版をHTMLベースで作るという可能性もあります。
ということで、中核処理は使いまわせるように作る、サービス化するという考え方が重要です。