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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azure for Node.jsでキュー、テーブルを操作しよう

Windows Azure 新機能チュートリアル(16)

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 本稿では前回に引き続き、Windows Azure SDK for Node.jsを利用したAzureストレージの利用方法について解説します。

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はじめに

 今回もサンプルをベースにWindows Azureストレージのうち、キューとテーブルの利用方法について解説します。

対象読者

 今回の対象読者は下記のとおりです。

  • 過去連載内容程度のWindows AzureとNode.jsの知識

 すでにWindows Azureをご存じの方はやや繰り返しとなる部分が出てくるかもしれませんがご了承ください。

必要な環境

  • Windows Azure SDK for .Node.js

非同期にメッセージを交換する - キュー

 一般的にキューといえば、非同期なメッセージ交換を行うために利用されるFIFO(First In First Out 先入れ先出し)なデータ構造を持つものです。Azureストレージのキュー(以下、特に断らない限りAzureストレージのキューを指します)も、これら一般的なキューと同様な構造を持っています。

 ここでは、サンプルをベースにポイントとなるキューの利用方法について解説していきます。また、利用するフレームワークも前回同様Expressなので、説明済みの部分は省略しています。

サンプルの説明

 はじめにキューサンプルの概要から説明します(図1)。

図1 キューサンプルの概要
図1 キューサンプルの概要

 Webロールとワーカーロールを送信用キューと返信用キューで相互に接続するサンプルです。入力したメッセージをWebロールからワーカーロールに渡して文字列を加工し、その結果を返信用キューで受け取ります。

 それでは、コードを確認する前にサンプル実行までの手順を確認します。サンプルをダウンロードして任意のフォルダに展開します。リスト1の手順に従って、Webロールとワーカーロール側に必要なモジュールをインストールし、エミュレータを起動します。

リスト1 エミュレータでの実行
cd sample\WebRole1
npm insall             …(Webロール側で必要なモジュールのインストール)
cd ..\WorkerRole
npm install            …(ワーカーロール側で必要なモジュールのインストール)
cd ..
Start-AzureEmulator -Launch   …(エミュレータの起動)

 ブラウザが起動するので、「キューサンプル」のページを開きます(図2)(注1)。メッセージ[テキストボックス]に何か入力して、[送信]ボタンをクリックします。概要で説明したとおり、送信キューに格納されたメッセージはワーカーロール側で処理され、再び返信用キューに格納されます。格納されたメッセージは、しばらくするとブラウザに表示されます。

図2 キューサンプルの実行画面
図2 キューサンプルの実行画面
注1

 起動するタイミングによって画面が表示されない場合があるため、そのような場合は何度かリロードしてみてください。

 それではサンプルコードについて確認していきましょう。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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