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【デブサミ2013】セッションレポート(AD)

【デブサミ2013】14-B-4 レポート
「チーム×ツール Team Foundation Server & Service “共感しActionできる開発基盤” アルティメイタム」

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『Actionable』な開発環境を実現するTFSの透明性とトレーサビリティ

 長沢氏はTFSのレポートの一つを例に出し、機能単位で作業がどれくらい進んでいるのか、テストの状態はどうかといった情報が視覚的に把握できることを紹介(図2)。また、1つのリソースから、タスクやその状況がどのようにつながっているかをグラフィカルに可視化する様子も紹介された。

図2:TFSのレポート例。作業の進捗やテスト結果が一目で分かる
図2:TFSのレポート例:作業の進捗やテスト結果が一目で分かる

 ここで長沢氏はTFSのダッシュボードを開き、デモを行った。ダッシュボードでは「それぞれのタスクがどのくらいの時間を割り当てられているのか」「顧客からのFBが何件返ってきているのか」「テストがどのくらい完了しているのか」といった情報が視覚的に表示される。優先順位などもドラッグアンドドロップで変更ができ、過去の情報から作業工程を変えた場合のシミュレーションもできるという。

 また、あるソースからさかのぼると、それが行われたタスク、そして親に当たる要求仕様とソースコードの変更項目が分かり、さらに誰がいつどのタスクを行ったのかなどが連なって見えてくる。なお、こうした情報は自動的に取得されており、開発者は開発環境に入った後は、ただ普通に作業を実行し、変更したソースコードをコミットするだけでよい。進捗情報の登録などの別作業は不要だという。このようにあらゆる情報を辿れるような環境が構築できると、前出のようなレポートも自動的に取得することができる。

 こうした開発環境を実現するTFSの最新版は、それぞれインストール版とクラウド版が紹介された。いずれも5ユーザーまでは無償利用が可能とのこと。また、TFS 2008ではアップデート単位が10週だったのが、TFS 2012では3週となっていることが示された。そして、これまでのデリバリーサイクルも2年だったところ、2012では四半期1回の3ヶ月に短縮された。つまり、TFSがTFSを活用して継続的な価値提供サイクルを実現している、という証明でもあるわけだ。

 長沢氏は、ここで再びTFSによる現場での開発基盤のゼロからの立ち上げから、計画、タスク実行、コードのコミット、CIそして手動テストまでの流れをデモで紹介し、その扱いやすさを訴求した。特にユニークなのは「顧客が使うツール」で、ビデオキャプチャや音声を拾い、ダッシュボードへと転送して共有することができる。そのため顧客がどのような状態だったかのFBが容易になり、的確な対応が可能になるというわけである。

図3:Team Foundation Serviceの新規立ち上げからCI&手動テストの実践までをデモ
図3:Team Foundation Serviceの新規立ち上げからCI&手動テストの実践までをデモ

 なお、分散開発にさらに対応するための手段として、そしてデプロイメントのプロトコルとしても増えてきていることから、Gitにも対応しはじめた。また、1つのモデルとして、GitとTFSの中央中枢型のソース管理を併用するということも可能になるという。

 そうした対応も含め、TFSをベースにした開発基盤はますます広がっているという。また、System Centerと連動することで DevOpsシナリオをシームレスに提供する。例えばSystem Centerでの運用監視時に問題が起きた時にTFSへとつながり、迅速に対処できるようになるという。開発と運用が程よい距離感でビジネス価値にベストをつくることができる環境を提供する。

 最後に長沢氏は「これからの開発に不可欠な『ビジネスを交えた開発環境』の基盤としてTFSは最適だと思う。ブラウザ版は特に手軽に利用ができるので、ぜひ使ってみてほしい。楽になり、きっと本業に注力できるはず」とアピールした。

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