対象読者
.NETとGoogle Cloud APIに興味ある方を対象としています。
必要な環境
記事に添付しているダウンロードファイルはVisual Studio 2013(.NET Framework 4.51)で動作確認をしています。Google Analytics API Client Library for .NETを使用していますが、1.6.0.75-betaというベータ版のため、今後挙動が変わる可能性がある点にご注意ください。
Google Analyticsについて
Google Analyticsは、Webアクセスログを分析できるサービスです。Google Analyticsを使うことで、Webサイトの閲覧状況を簡単にトラッキングできます。1か月のPV数が1000万件以下であれば無料で使用でき、WebサイトにJavaScriptを埋め込むだけで簡単に使えるため、Web解析サービスとして人気を集めています。
Google Analyticsには優れた管理画面が提供されていますが、定型的な作業をするときには、Google Analytics APIを使うと便利です。本稿では、ASP.NET MVCからGoogle AnalyticsのレポーティングAPIを呼び出す方法をご紹介します。
本稿で紹介するアプリケーションの実行手順
本稿で紹介するサンプルアプリケーションを実行するには、以下のステップを進める必要があります。
Google Cloud Consoleの準備
- Google Cloud Consoleで、プロジェクトを作成する
- プロジェクトにAnalytics APIを使用する許可を与える
- APIを使用するアプリケーションを登録する
- OAuth2.0クライアント設定を行う
Visual Studioでの開発
- ASP.NET MVCプロジェクトの作成
- NuGetからGoogle APIs Client Libraryを取得
コードの記述、アプリケーションの実行(後編で紹介)
- 関連クラスを実装
- アプリケーションを実行
- Google Analyticsデータを表示するページへ移動
- Googleのログイン画面へリダイレクト
- ログインしたアカウントのGoogle Analyticsデータを使用してよいかを確認
- Google Analyticsデータの表示
事前準備など少し手数は多いですが、順に紹介していきます。