Visual Studioでプロジェクトを作成
引き続きプログラムを作っていきましょう。まず、Visual StudioからASP.NET MVCのプロジェクトを作成します。ここではASP.NET MVC5のプロジェクトを作成します。
MVCを選択します。また、認証系のコードが生成されると複雑になってしまいますので、今回は「認証なし」を選択します。
次にプロジェクトのプロパティから、ポート番号を「8080」に設定します。IIS Expressを設定する旨のメッセージが表示されますので上書きします。任意のポート番号でも問題ありませんが、Google Cloud Consoleのポート番号と同じである必要があります。
Google APIs Client Libraryのセットアップ
続けて、Analytics APIのライブラリであるGoogle APIs Client Library for .NETをセットアップします。Visual Studioの[ツール]メニューの[ライブラリパッケージマネージャ]-[パッケージマネージャコンソール]を選択します。
Analytics APIのNuGetのとおり、パッケージコンソールから以下のコマンドを入力します。
Install-Package Google.Apis.Analytics.v3 -Pre
NuGetのGUIから導入しても問題ありませんが、似たような名前のライブラリがあるので、コンソールから導入するほうが簡単です。
Google APIs Auth MVC Extensionsのセットアップ
また、今回はASP.NET MVCからOAuthを呼び出しますので、関連ライブラリとしてGoogle APIs Auth MVC Extensions 1.6.0-betaもインストールします。
Install-Package Google.Apis.Auth.Mvc -Pre
これらの操作によって、以下のような依存ライブラリがインストールされます。
'Microsoft.Bcl.Build 1.0.13' が正常にインストールされました。 'Microsoft.Bcl 1.0.19' が正常にインストールされました。 'Microsoft.Bcl.Async 1.0.165' が正常にインストールされました。 'Microsoft.Net.Http 2.1.10' が正常にインストールされました。 'Zlib.Portable 1.9.2' が正常にインストールされました。 'log4net 2.0.3' が正常にインストールされました。 'Google.Apis 1.6.0-beta' が正常にインストールされました。 'Google.Apis.Auth 1.6.0.1-beta' が正常にインストールされました。 'Google.Apis.Analytics.v3 1.6.0.75-beta' が正常にインストールされました。 'Google.Apis.Auth.Mvc 1.6.0-beta' が正常にインストールされました。
以上、関連するライブラリのセットアップが完了し、プログラムを開始する準備が整いました。
まとめ
以上、本記事では、Google APIを利用するための準備と開発プロジェクトのセットアップまでを紹介しました。後編では、.NET API Client Libratyを用いて、Google Analytics APIのサービスを呼び出すプログラムについて紹介します。