Dropboxと連携する
それでは、早速Dropboxとの連携を設定してみましょう。前提条件としてDropboxアカウントをお持ちで、Windowsクライアントをインストール済みであることが必要です。アカウントをお持ちでない方は、「Dropboxページ」から設定を行ってください。
連携の設定
それでは、連携の設定を始めましょう。はじめに、作成したWebサイトを管理ポータルから開くと、図1の画面が表示されます。ソース管理の統合メニューから[ソース管理のデプロイ設定]をクリックします。
ソースコードの位置ダイアログが表示されるので、[Dropbox]を選択して右矢印ボタンをクリックします(図2)。
Dropboxの認証サイトが表示されたら、お手持ちのアカウントでサインインしてください。サインインが完了すると、Dropboxから連携用フォルダーの作成要求が行われます(図3)。[許可]ボタンをクリックして、作成要求を許可します。
認証が成功すると、発行の設定画面になります(図4)。上の[フォルダー名]コンボボックスで、<新しいフォルダー>を選択し、下の[フォルダー名]テキストボックスに任意のフォルダー名を入れます。Webサイト名と同じで問題ないでしょう。[デプロイのロールバックの有効化]をチェックしておくと、管理ポータル上でロールバック操作を行えるようになるため何かあったときに便利です。最後に完了ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されれば設定完了です。また、Dropboxの同期フォルダーである、「Dropboxフォルダー\アプリ\Azure\フォルダー名」が作成されているか確認してください(図5)。
コンテンツのデプロイ
コンテンツのデプロイはとても簡単です。DropboxのWebサイト連携フォルダーにコンテンツをコピーし、管理ポータル側で同期するだけです。ここでは、Web上で無償公開されているテンプレートを展開してみました(図6)。展開後、Dropboxとの同期が完了するまで少し待ちます。
次に、Webサイトの管理ポータルに戻り、[デプロイ]画面を開きます。同期ボタンが表示されるので、クリックしてWebサイトへコンテンツをデプロイします(図4)。この動作によりDropboxに格納されていたコンテンツがWebサイトに反映されます。デプロイが成功するとデプロイ履歴が画面に表示されます(図7)。
同期完了後、[参照]ボタンを押すと該当Webサイトにジャンプします。展開したWebコンテンツが正しく表示されているでしょう。
DropboxとWebサイトを連携する最大のメリットは、簡単さだと思います。特にデザイナーなどの非開発者にとっては、バージョンコントロールシステムを扱うのは難しいかもしれませんが、Dropboxなら簡単に扱うことができるでしょう。また、Dropbox自身にもフォルダーを共有する機能があるため、これらを利用して複数人での共同作業を行ってみても、おもしろいかもしれません。他にもちょっとした自己学習用などにも利用してみてください。