Windows 10 IoTに接続する
Windows 10 IoTに接続し、操作するさまざまな方法を紹介します。
ブラウザで接続する
Windows 10 IoTが起動したのでPC側から接続してみます。
Windows 10 IoTのイメージを作成したPCであれば、その際に「WindowsIoTCoreWatcher」というツールが同時にインストールされているので、そちらを起動します。WindowsIoTCoreWatcherはインストール後やPC起動時のスタートアップとして起動しますが、起動しない場合は「C:¥ProgramData¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs¥Microsoft IoT¥WindowsIoTCoreWatcher」から起動してください。
同一ネットワーク上にWindows 10 IoTをインストールした端末があれば、画像のようにリストに表示されます。
リストにある接続したいデバイス上で右クリック→「Web Browser Here」をクリックします。
ブラウザが起動して、Raspberry Pi 2デバイスに割り当てられたIPアドレスの8080ポートにアクセスします。IPが「192.168.1.25」の場合、以下のアドレスになります。
http://192.168.1.25:8080/
認証が求められますので、ユーザー名とパスワードを入力します。初期状態では以下のように設定されています。
- ユーザー名: Administrator
- パスワード: p@ssw0rd
認証に成功すると下図のような管理画面が表示され、シャットダウンや再起動、アプリの転送やWindows 10 IoTのパフォーマンスモニターなどが利用できます。
PowerShellで接続する
PowerShellを用いてWindows 10 IoTに接続することもできます。ここではPowerShellでWindows 10 IoTに接続し、デフォルトのパスワードを変更する方法を紹介します。
PowerShellの起動
PowerShellは管理者権限で起動します。
Windows 10 IoTに接続する
以下のコマンドを入力し、リモートマネージャーを起動します。
net start WinRM
信頼できるホストとしてWindows 10 IoTを追加します。
Set-Item WSMan:¥localhost¥Client¥TrustedHosts -Value <Windows 10 IoTデバイス名またはIPアドレス>
デバイスに接続します。
Enter-PsSession -ComputerName <Windows 10 IoTデバイス名またはIPアドレス> -Credential <Windows 10 IoTデバイス名またはIPアドレス>¥Administrator
ここでパスワードを要求されますので、未変更時であれば、ブラウザから接続する際に使用した「p@ssw0rd」を入力します。
パスワードを変更する
PowerShellでWindows 10 IoTデバイスに接続し、パスワードを変更します。
net user Administrator <変更後のパスワード>
「The command completed successfully.」と表示されればパスワードの変更は完了です。
FTP接続する
Windows 10 IoTにはFTP接続することも可能です。FTP接続するには以下の設定で行います。ユーザーアカウントは上記PowerShellでの接続時に使用したものと同じアカウントで接続可能です。
- IPアドレス: Windows 10 IoTデバイスのローカルIP
- ユーザー名: Administrator
- パスワード: p@ssw0rd(デフォルトの場合、変更した場合は変更後のパスワードを指定します)