Windows 10 IoT環境を構築する
それではWindows 10 IoT環境を構築していきましょう。Raspberry Pi 2を利用する場合、以下のものが必要になります。
- Raspberry Pi 2(Model B)
- HDMIケーブル
- ディスプレイ
- microUSBケーブル(Android携帯などの充電に用いるケーブルです)
- microSDカード(8GB以上)
- USBマウス
- USBキーボード
- 有線LAN
Raspberry Pi 2はケースあり、なしの2つのタイプがありますが、どちらでも構いません。バージョンは2です、前バージョンを購入しないように注意してください。
HDMIケーブルはRaspberry Pi 2からの出力をディスプレイに出力するためのものです。Raspberry Pi 2からの出力はHDMI端子ですが、ディスプレイ側は用意したディスプレイにあわせてください。
microSDカードは最初にパソコンに接続する必要があります。パソコンにカードリーダーがない場合はSDカードリーダーも用意してください。microSDカードに付属する場合が大半ですが、カードリーダーに接続するためにSDカード変換アダプターが必要になる場合があります。
USBマウスおよびキーボードは相性問題があります。ビルドが新しくなるにつれて動作する機器も増えてきましたが注意が必要です。筆者の環境で、「サンワサプライ 有線マウス MA-118HR」と「サンワサプライ SKB-ST1Wキーボード(ただし英語配列と認識されました)」を利用しています。
Windows 10 IoTのイメージを作成する
イメージファイルのダウンロード
まずPCを利用してmicroSDカードにWindows 10 IoTのイメージを書きこみます。
イメージを作成するPCのOSは公式サイトではWindows 10とされていますが、Windows 8.1からもイメージは作成できました。ただし、後述するWindows 10 IoTにUniversal Windows アプリケーションを転送するのにWindows 10がインストールされたPCが必要になります。
「Windows IoT - Setup your PC for Raspberry Pi 2」の「3. Set up your Device」にアクセスし、「Install the Windows 10 IoT Core tools」の「1.Download the ISO for the Raspberry Pi 2 from the Microsoft Download Center.」リンクから「IOT Core RPi.ISO」ファイルをダウンロードします。
イメージのインストール
IOT Core RPi.ISOをダブルクリックして仮想イメージを読み込みます。ドライブにはWindows_10_IoT_Core_RPi2.msiというファイルが1つあるので、これをダブルクリックしてインストールします。
インストールが終了すると、「C:¥Program Files (x86)¥Microsoft IoT¥FFU¥RaspberryPi2」以下にflash.ffuというファイルが生成されます。これがWindows 10 IoTのイメージファイルです。
イメージをmicroSDカードに移す
続いて、イメージをmicroSDカードに転送します。WindowsIoTImageHelperを起動します。アプリケーション名を検索するか、以下のフォルダにある起動用のショートカットをダブルクリックします。
- C:¥ProgramData¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs¥Microsoft IoT¥WindowsIoTImageHelper
microSDKがPCに接続されている場合、microSDKカードが表示されるのでそちらを選択し、転送するイメージ(flash.ffu)を選択します。
「Flash」ボタンをクリックするとイメージの転送が開始します。