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symfony入門

symfony入門(3):掲示板アプリケーション作成でsymfonyを理解しよう(後篇)

symfonyによる実践的なPHPアプリケーション開発


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リファクタリング:ロジックをまとめる

 さて前回も触れましたが、データベース操作関連のロジックは本来MVCのモデルの部分に記述されるべきものでした。これまでの機能実装(返信、ページャー、検索)でアクションクラス(MVCのC)内に溜まっていたロジックを、「BbsdataPeer.php」内(MVCのM)にメソッドとして定義してしまいましょう。

BbsdataPeer.php
<?php

/**
 * Subclass for performing query and update operations 
 * on the 'bbsdata' table.
 *
 * @package lib.model
 */
class BbsdataPeer extends BaseBbsdataPeer
{

  public static function getMybbsPager($page)
  {
    $c = new Criteria();
    $c->add(BbsdataPeer::PARENT_ID, 0);
    $c->addDescendingOrderByColumn(BbsdataPeer::ID);
    $pager = new sfPropelPager('Bbsdata', 5);
    $pager->setCriteria($c);
    $pager->setPage($page);
    $pager->init();

    return $pager;
  }

  public static function getMybbsReplies($parent)
  {
    $c_reply = new Criteria();
    $c_reply->add(BbsdataPeer::PARENT_ID, $parent->getId());
    $c_reply->addAscendingOrderByColumn(BbsdataPeer::ID);
    return BbsdataPeer::doSelect($c_reply);
  }

  public static function getSearchResults($word)
  {
    $c = new Criteria();
    $c1 = $c->getNewCriterion(BbsdataPeer::AUTHOR, 
          '%'.$word.'%', 
          Criteria::LIKE);
    $c2 = $c->getNewCriterion(BbsdataPeer::TITLE, 
          '%'.$word.'%', 
          Criteria::LIKE);
    $c3 = $c->getNewCriterion(BbsdataPeer::BODY, 
          '%'.$word.'%', 
          Criteria::LIKE);

    $c1->addOr($c2);
    $c1->addOr($c3);
    $c->add($c1);

    $c->addDescendingOrderByColumn(BbsdataPeer::ID);
    return BbsdataPeer::doSelect($c);
  }

}

 ページャー機能/返信機能/検索機能の部分をそれぞれメソッドgetMybbsPager($page)getMybbsReplies($parent)getSearchResults($word)として定義しました。アクションクラス内に記述していた部分をほぼそのまま持ってきたのが分かると思います。

 以上のように定義したメソッドを使う事で、アクションクラス内は次のようになります。

actions.class.php(抜粋)
 :
 :
public function executeList ()
{
  $this->pager
   = BbsdataPeer::getMybbsPager($this->getRequestParameter('page', 1));
  foreach($this->pager->getResults() as $parent)
  {
    $no = 'threads'.$parent->getId();
    $this->{$no} = BbsdataPeer::getMybbsReplies($parent);
  }
}
 :
 :
public function executeSearch ()
{
  $this->skey = $this->getRequestParameter('kensaku_key');
  $this->bbsdatas = BbsdataPeer::getSearchResults($this->skey);
}

 各機能のために数行をかけて記述していた部分が大分すっきりし、モデルとコントローラーの棲み分けも、よりはっきりしました。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 川北 季(カワキタ ミノル)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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