概要
ここ最近、Internet of Things(以降、IoT)が注目されています。実際のIoTの感覚をつかむには触ってみることが重要だと考えます。もちろんRaspberry PiやArduinoでも試せますが、今回は「Wio Node」というデバイスを使って、「Watson IoT Platform」と「Node-RED」でWio Nodeでセンサーデータ取得やデバイスへのデータ出力を体験してみましょう。
Wio NodeはAndroid/iPhoneの専用アプリ「Wio Link」を経由してプログラミング可能なWiFiモジュールです。Groveモジュールを挿していろいろなセンサーやアクションを体験できます。
Wio Nodeデバイスは、iOS/Androidアプリ上で接続しているセンサーや出力に合わせた設定を行い、Wio Nodeデバイス自体にどのようにデータをやり取りするのかをファームウェア書き込みすると、その上でSeeedサーバーでのAPIについても同時に設定されます。
例えば、Raspberry PiやArduinoで行う場合、センサーや出力に合わせてデータ取得のプログラム(ファームウェア)や、さらに、それをやり取りするWeb上の窓口のサーバープログラム、つまりAPI化までを自分自身で対応します。Wio Nodeでは、そういった流れはWioアプリに任せて「データを取得した後にどう扱う?」「サーバー側からどういうきっかけでデバイスを動かす?」というIoTの連携に注力できます。
今回は「Watson IoT Platformから温度データを発信してWio Nodeデバイスの7セグメント4桁ディスプレイに温度データを表示すること」「Wio Nodeデバイスの超音波距離センサモジュールの計測する距離データをWatson IoT PlatormのQuickStartでグラフで可視化すること」を中心に、Node-REDとWio Node APIがどのように橋渡しをするかについても交えながら説明していきます。
使用したもの
今回開発するシステムで使用したものの一覧です。
ハードウェア
- WioNode
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Grove 超音波距離センサモジュール
- GROVE - 超音波距離センサモジュール - スイッチサイエンス:超音波によってセンサーと障害物の距離を検出できます
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GROVE - 7セグメント4桁ディスプレイ
- GROVE - 7セグメント4桁ディスプレイ - スイッチサイエンス:Wio Node APIと組み合わせることで外部から受信した数値を表示できます
ソフトウェア
IBM Bluemix
- Watson IoT Platform
- Node-RED
- IBM DevOps Services
おもな流れ
- Bluemixでのインストールと設定
- Wio Nodeのデバイスとアプリの設定
- Node-REDのフローの設定
- センサー取得とデータ表示を試してみる