こんにちは、dotstuio株式会社で代表兼エンジニアをやっているのびすけ(@n0bisuke)です。
モノとインターネットを繋げる「IoT」という言葉が度々話題に出るようになりました。しかしまだまだWebエンジニアがハードウェアを触る際には障壁が大きいです。
今回は、Webエンジニアが制御しやすい設計になっているマイコンボードのTesselです。WebエンジニアがIoTに入門する際にオススメデバイスです。
Tessel 2とは
JavaScript(Node.js)でプログラムを書くことができるプロトタイピングボードです。ほぼWebの知識だけで制御でき、初心者向けのボードと言えます。初代のTesselも同様のコンセプトでした。
Tessel 2はNode.jsでプログラミングが出来るためWebエンジニアでこれから電子工作をやる人が恩恵を受けやすいです。初代のTesselではNode.jsだけが対象でしたが、2になりNode.js以外にもPythonとRustでもコードを書くことができるため、初代のTesselよりも言語の幅が広がりました。
参考
Tessel 2
- 正式名称:Tessel 2(てっせるつー)
- バッテリー:非搭載
- 電源供給方法:USB給電
- Ethernet: 搭載
- Wi-Fi:搭載
- Bluetooth:非搭載 (※外部モジュールで追加可能)
- 値段:44.45ドル(日本未発売)
センサーを直感的に扱える
通常Arduinoなどでセンサーを扱う場合はプラスやマイナス、分圧などのピンをそれぞれ繋げる必要がありますが、これはWebエンジニアや電子工作初心者にはハードルが高いです。Tesselでは専用モジュールを差し込むだけでセンサーなどを扱えるようになります。
また、うれしいことに初代Tesselで利用していたモジュールをそのままTessel 2でも利用できます。初代Tesselの時にモジュールを購入して使ってなかった人も掘り出して使うことができます。
JavaScript(Node.js)で開発できる
基本的にNode.jsで開発出来るため、普段利用している開発環境をそのまま使うことができます。またTesselで前述した専用モジュールを差し込みセンサーの値を扱う場合、プログラム側ではnpm経由で対応したモジュールを追加します。npmはNode.jsのパッケージ管理ツールですが、通常のNode.jsプログラミングでも必要なモジュールをnpmから追加します。電子工作の世界で行うモジュール追加がWebプログラミングの感覚で出来るのが利点として大きいです。
最初からWi-Fi搭載
Tessel 2はWi-Fiチップを搭載しているため、特に追加部品を買うことなくネットワークに接続させることができます。IoTをやる上でインターネットに接続させる部分で課題があるデバイスは多いですが、Tessel 2は難なくクリアしています。
また、初代TesselではWi-Fiチップが非力だったため、意図しない時にネットワーク接続が切れることが多々ありました。そのフィードバックを受けてTessel 2ではWi-Fiチップを一新し、更にEthernetポートも付けることで無線LAN接続の安定性を上げつつ、有線LAN接続も出来るようにしています。