AWSは、10月23日、リアルタイム入札(RTB)広告ワークロード向けのフルマネージドサービス「AWS RTB Fabric」を発表した。本サービスは高スループットかつ低レイテンシでの入札処理を想定して設計されている。
AWS RTB Fabricは、大規模なRTBワークロードを実行するためのマネージド基盤を提供。Amazon Adsをはじめ、GumGumやKargoなどの広告プラットフォームにシームレスに接続し、低レイテンシでコスト効率の高いインフラストラクチャーを実現する。
セキュアなエンドポイントを自動的に生成し、選択したパートナーと共有できるうえ、AWS RTB Fabric APIを使用すれば、最適化されたプライベート接続を作成し、異なる環境間でRTBトラフィックを安全に交換できる。これにより、アドテックパートナー同士の連携の時間が短縮される。
また、OpenRTB通信向けに最適化されたマネージドの高性能ネットワーク層を提供し、アドテック参加者をプライベート高速リンクで接続する。手動のピアリングや設定を必要とせず、ルーティングパスを自動的に最適化することで、パフォーマンスを維持しネットワークコストを削減する。
さらに、トラフィック管理モジュールが組み込まれており、Rate Limiter、OpenRTB Filter、Error Maskingなどのモジュールは、リクエスト量の制御、メッセージ形式の検証、ネットワークパス内でのレスポンス処理の管理に役立つ。
AWS RTB Fabricの利用は、AWS Management Console、AWS CLI、またはAWS CloudFormationやTerraformなどのIaCから可能。現在、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(東京)、欧州(フランクフルト)、欧州(アイルランド)のAWSリージョンで利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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