QRコードを表示してみよう(Windows Forms編)
インストールが終わったら、さっそくQRコードを表示するアプリを作ってみましょう。ここでは、Windows Formsを紹介していきます(WPFとUWPでBarCodeコントロールを使う方法は後ほど)。
Windows Formsプロジェクトの設定
インストール直後に1回だけ、Windows Formsのプロジェクトを作成してから、ツールボックスにComponentOneのコントロールを追加する必要があります。ツールボックスに新しいタブ「C1 WinForms 4.0」を作り、そこにComponentOne for Windowsのコントロールを追加します。詳しい手順は、「Windows フォームにコンポーネントを追加する」をご覧ください。追加するときに、他のプラットフォーム(WPF/UWP)用のコントロールを誤って選択しないよう注意してください。
また、ツールボックスからフォームにコントロールを貼り付けても、プロジェクトの参照設定が追加されないことがあります。そのときは、手動でプロジェクトの参照を追加してください。BarCodeコントロールを使うには、参照を追加するダイアログの[アセンブリ]-[拡張]で、[C1.Win]と[C1.Win.BarCode]を追加します。
BarCodeコントロールの設定
ツールバーからフォームにBarCodeコントロールを貼り付け、次の通りプロパティを設定します。
- CodeType:
QRCode
- Text:バーコードに表示したい任意の文字列
これだけで、フォーム上にQRコードが表示されます。試しにURLなどを表示させて、スマホの適当なアプリで認識させてみてください。
QRコードは、その規格の上では最大7366文字まで表現できます(半角換算)。表示する文字が多くなると、BarCodeコントロールが自動的にグリッドを細かくしてくれます(次の画像)。しかし、画像の右側の画面のようにグリッドがあまり細かくなると、細部がつぶれてしまってQRコードとして読み取れなくなってしまいます。そのため、表示する文字列長に応じて、BarCodeコントロールの大きさを変える必要が出てきます。
BarCodeコントロールのサイズは、既定ではバーコードの種類ごとに固定になっています。次のプロパティを設定することで、任意のサイズに変更できます。
- AutoSize:
false
(既定値はtrue
) - Size:希望のサイズ、ただし縦横は同じにする
- BarHeight:SizeのHeightと同じにする
サンプルコードには、表示領域のサイズに合わせてBarCodeコントロールのサイズを調整するコードを含めてあるので、参考にしてください(Form1.csファイルのAdjustBarCodeメソッド)。そのほか、BarCodeコントロールの詳細については、BarCode for WinFormsの製品ヘルプを参照してください。なお、上の画像に見える[画像を保存]ボタンについては、後ほど解説します。