働く中で「学ぶ」楽しみを自然に得られる仕事環境へ
――仕事をする中で、技術的なスキルアップも図れるのはエンジニアにとって理想的ですね。ですが、年々エンジニアが学ばなければならないことが増え、「学び」は多くのエンジニアの課題でもあります。
杉山 そこは意図的に「勤務時間内でも」学んでいけるようにと考えています。「時間外に勉強しろ」という人もいますが、どうも違和感があるんですよね。LoiLoとしては、業務時間内でも時間外でも学びたい人を応援したいので、そういう環境を用意したいと思っています。
浦上 「楽しい」と思える学びこそ大切ですよね。私自身もどちらかというと、学校の授業は退屈で寝ていました。でも、社会人になり、仕事を軸にして役に立つ学びを得る楽しさを知り、特にLoiLoに入社してから、ことさらそのことを強く感じるようになりました。
主体的に学ぶ楽しさを、子ども時代から経験して知っていれば、その後も主体的な学びが続いて、その人の人生にとっても、社会にとってもいいことになるように思います。
杉山 そう、「教育=Educationではなく、学び=Learningが重要」というのは、近年よく言われていることです。子どもたちにもロイロノートというツールを提供すると同時に、自分たちも学びの当事者として実践していければと考えています。
――7月に開催したDevelopers Summit 2018 Summer(デブサミ夏)において、杉山さんは「ロイロノート」をエンジニアの学びのために活用するワークショップを行いましたね。何か気づきなどはありましたか。
杉山 デブサミで聴講したセッションの振り返りを行ったり、これから聴講するセッションに対する「本質的な問い」を考えて、ロイロノート上やTwitterに共有するというワークショップを行いました。あれは本当に楽しかったですね。どの参加者も非常に興味をもってワークショップに参加してくださっているのだと感激しました。
ロイロノートに関するたくさんのフィードバックもいただきました。多かったのは、会社にもロイロノートを導入したいという声。面白かったのは、ロイロノートは子どもだけでなくお年寄りにも向いていそうだというご意見でした。確かに弊社が販売している動画編集ソフトも高齢者の利用が多く、利用目的を聞いたところ動画作品を作っている方がほとんどでした。ビデオカメラなども60代以降に売れているという話も聞いたことがあります。そんなふうに、人間は一生を通して常に学ぶことを楽しめる。そこにロイロノートが貢献できたら、本当に嬉しいことだと思います。