ODE.NETのインストール(2/2)
ダウンロードした「ODTwithODAC10202.exe」は自己解凍形式の圧縮ファイルになっていますので、エクスプローラからダブルクリックして解凍すると、「stage」と「install」という2つのフォルダが作成されます。「install」フォルダから「setup.exe」を実行し、Oracle Universal Installer(以下、OUI)起動させ「ようこそ」の画面で、[次へ]ボタンをクリックします。
「インストールする製品の選択」の画面で、[Oracle Database Extensions for .NET 10.2.0.1.0]を選択して[次へ]をクリックします。
「ホームの詳細の指定」画面で、インストール先を指定します。ここで重要な点として、先ほどインストールした「Oracle Database Extensions for .NET 10.2.0.1.0」と同一のインストール先を指定してください。
「インストールするコンポーネントの選択」の画面で、表示されてる2つのコンポーネントをチェックして、[次へ]をクリックします。
次のような画面が表示された場合は、
「サービス」一覧から 「OracleOraDb10g_home(xx)ClrAgent」のサービスを停止します。
OUIに戻り[次へ]をクリックすると、次のような画面が表示されます。
コマンドプロンプトを開き、表示されているディレクトリに移動してから、SQL*PLUSで次のように「DBMSClr.plb」を実行します。
D:\oracle\product\10.2.0\db_1\RDBMS\ADMIN>sqlplus sys/[パスワード] as sysdba Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 10.2.0.2.0 - Production With the Partitioning, OLAP and Data Mining options に接続されました。 SQL> @DBMSClr.plb ~ 途中省略 ~ PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。 エラーはありません。 SQL>
上記のスクリプトを実行したら[次へ]をクリックし、サマリー画面でインストールされるコンポーネントを確認後、[インストール]をクリックしてインストールを実行します。インストールが完了したら、.NET Framework 2.0に対応したODE.NETのインストールが完了です。
次に、ODE.NETを利用するための設定を行います。ODE.NETはリスナーを経由して.NETストアドプロシージャを実行します。Oracle Netの設定に問題がある場合、「ORA-28575: 外部プロシージャ・エージェントへのRPC 接続をオープンできません。」というエラーが発生する可能性があります。そのため、以下の2つのファイルについて確認を行います。
- listener.ora
- tnsnames.ora
これらのファイルは、Oracleデータベースをインストールしたフォルダ(Oracleホーム)以下の「NETWORK\ADMIN」フォルダにあります。これらのファイル内に以下の記述があるかを確認しましょう。
SID_LIST_LISTENER = (SID_LIST = (SID_DESC = (SID_NAME = PLSExtProc) (ORACLE_HOME = C:\oracle\product\10.2.0\db_1) (PROGRAM = extproc) ) (SID_DESC = (SID_NAME = CLRExtProc) (ORACLE_HOME = C:\oracle\product\10.2.0\db_1) (PROGRAM = extproc) ) )
ORACLR_CONNECTION_DATA = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC1)) ) (CONNECT_DATA = (SID = CLRExtProc) (PRESENTATION = RO) ) )
次に、ODE.NETはWindowsサービスとして稼動するので、「サービス」一覧から 「OracleOraDb10g_home(xx)ClrAgent」サービスが開始されていることを確認します。
以上で、ODE.NETを使用する準備は完了です。