-
- Page 5
質疑応答
質問:市谷(政府CIO補佐官)さんにご質問です。段階的な進化を前提としたジャーニー設計は、職員が1~2年の短期間で異動する政府機関では難しいのではと思われますが、政府機関にも導入されようとしていますか?(当方も短期間での異動の多い会社で働いていますので、お尋ねするものです)。
市谷:補佐官はもう少し長いスパン。1~2年で途絶えることはない。ただ、職員は異動するので再度伝えるというのは必要になる。
質問:『チーム・ジャーニー』では皇帝の存在に共感してどうやって変わっていくかを期待していたのですが、出向解除以外に案はあったのでしょうか?
市谷:『チーム・ジャーニー』としては退場してもらわざるを得なかった。あのチームにとってはいったん引いてもらう必要があった。ああいう人は不要、ということではなくてあのチームにはあわなかった。同じバスに乗る人を選ぶのがチーム。
質問:「不確実性を減らそう」と活動している現場で「不確実性を起こす」実験を、波風たてずにうまくやる方法はありますか?
市谷:しれっと混ぜ込む。大げさにいうと「何いうてんねん」となる。相克を織り交ぜながら進んでいくのが現実で、変に線引きをすると前にすすまなくなる。いわずにやってしまう。
新井:とある現場での話。時間をかけたほうがアイデアが出てくるタイプの人が「レトロスペクティブの場で瞬発力高くアイデアを出すことが苦手」という意見を出してくれた。その人のこれまでのスタイル、考え方でも向き合い方は違う。
ジャズの即興演奏のような、その場の状況を楽しんで瞬発力を鍛えるような素振りをしていくとよい。即興劇を楽しむスタイルに慣れていくと「不確実性を起こす」、化学反応を楽しむことにもなっていくのでは。
質問:「傾き」の問題について。「これまで」との違いは傾きの期待差に加えて、結果として失敗する可能性が高い事があります。失敗時の経営層への説明としては、失敗自体に価値を訴えるべきか(とはいえ納得されない気がする)、次の大きな成功の可能性を訴え続けるのが筋が良いのでしょうか。
市谷:「失敗なんか許されるわけないだろ」という時代もあった。そのころよりずっとやりやすくなっている。DXで変化への機運は高まっているのでそこにまぜこむ。いまでも「失敗は許さない」というところもある、そういうところをRedしていきたい
新井:「失敗は個人にとっては財産。たとえば転職してスタートアップにいったら、その地雷を踏みぬいた経験は貴重な知見になる」「詰められたり、ひどい場合は左遷だったりいろいろあるかもしれないので軽くいえることではないけれど、自分への投資と考えそこを武器に頑張るのがよいのでは」
質問:『カイゼン・ジャーニー』(物理本)、現場にすごく評判よくて概要や取り組みを伝えると勝手に読み始めてくれるのですが、上司やリーダーはいまひとつ響かないです……みなさんどうやっておすすめしたりされていますか?
市谷:なにごとも響かない人はいる
新井:キャズムの手前にいる人たちもいるはず。ちょっと変わってるリーダー、上司とか。
- 修正履歴
-
- 2022/06/06 17:53 画像を一部差し替えました。
この記事は参考になりましたか?
既に会員の方はを行ってください。
- 『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』トークイベント連載記事一覧
-
- 『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』著者が語る、激動の2020年に経験してきた「...
- 現場で起きた「カイゼン」とは?『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』LT大会レポー...
- この記事の著者
-
小田中 育生(オダナカ イクオ)
エンジニアリングマネジメントと目標設定(OKR)を専門とする。 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineering、株式会社カケハシでHead of Engineeringを 歴任。 2026年7月よりKDDIアジャイル開発センター所属。 コミュニティにも 積極的に参加しておりEMConf JPにはコアスタッフとして関与。 スクラムフェス、Startup in Agile、DevLOVEなどによく出没。 DevOpsDays Antwerp 20...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
