はじめに
本稿ではLinux環境のインストール手順を紹介します。なお、今回紹介する手順はソースからのインストール手順ではなく、RedHat系ディストリビュータがパッケージ管理で使用しているyumコマンドとrpmコマンドを使用した、標準的なインストール手順となります。
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PostgreSQLrpmが導入済みかどうかの確認
1.コンソールにログイン
使用しているLinuxコンソールにログインします。Linuxマシン本体のデスクトップでターミナルを起動してもよいですし、ローカルセグメントに接続した別PCより、ターミナルソフトを起動してログインすることもできます。
以下は、ターミナルソフトTeraTermでログインしたときの表示例です。
Last login: Mon Aug 01 19:30:01 2007 from 192.168.0.101 [e-fuse@albatross ~]$
2.PostgreSQLインストールの確認
ターミナルよりrpm
コマンドを実行します。
rpm -qa|grep 'postgres'
PostgreSQLが導入されていない場合は以下のようになります。
[e-fuse@albatross ~]$ rpm -qa|grep 'postgres' [e-fuse@albatross ~]$
上記で実行したコマンドは、rpmでパッケージ導入されているもののうち、「postgres」文字列に合致するものを表示するという意味です。なお、PostgreSQLrpmが導入されている場合は以下のような表示となります(筆者の環境では8.1.9が導入されています)。
[e-fuse@albatross ~]$ rpm -qa|grep 'postgres' postgresql-tcl-8.1.9-1 postgresql-server-8.1.9-1 postgresql-contrib-8.1.9-1 postgresql-8.1.9-1 [e-fuse@albatross ~]$
上記表示のrpmは、PostgreSQLサーバとローカルでpgsqlクライアントを動作させるための最小構成となります。上記rpmが含まれていない場合は、次項で解説するyum
コマンドで導入します。
yumコマンドによるPostgreSQLのインストール
yumは、パッケージ間の依存性を加味してrpmを導入してくれる便利なコマンドです。特に最近のディストリビューションでは、インストール当初からリポジトリーを登録してあり、ディストリビューションが標準で用意しているパッケージは、ダウンロードサイトを探す必要がありません。
上記で必要なパッケージをyumで導入する場合は以下のコマンドを実行します。
yum install postgresql-tcl postgresql-server postgresql-contrib postgresql
コマンドを実行すると以下のように表示され、パッケージを導入してよいか問いかけられます。
[root@albatross data]# yum install postgresql-tcl postgresql-server postgresql-contrib postgresql Loading "fastestmirror" plugin Loading "installonlyn" plugin Setting up Install Process Setting up repositories Loading mirror speeds from cached hostfile Reading repository metadata in from local files Parsing package install arguments Resolving Dependencies --> Populating transaction set with selected packages. Please wait. ---> Package postgresql-server.i386 0:8.1.9-1 set to be updated ---> Package postgresql.i386 0:8.1.9-1 set to be updated ---> Downloading header for postgresql-tcl to pack into transaction set. postgresql-tcl-8.1.9-1.fc 100% |=====================| 19 kB 00:00 ---> Package postgresql-tcl.i386 0:8.1.9-1 set to be updated ---> Package postgresql-contrib.i386 0:8.1.9-1 set to be updated --> Running transaction check Dependencies Resolved ====================================================================== Package Arch Version Repository Size ====================================================================== Installing: postgresql i386 8.1.9-1 updates 2.8 M postgresql-contrib i386 8.1.9-1 updates 451 k postgresql-server i386 8.1.9-1 updates 4.0 M postgresql-tcl i386 8.1.9-1 updates 83 k Transaction Summary ====================================================================== Install 4 Package(s) Update 0 Package(s) Remove 0 Package(s) Total download size: 7.3 M Is this ok [y/N]:
サイズ、バージョン、パッケージは、お使いのディストリビューション、PostgreSQLのバージョン・ビルドによって多少変わる場合があります。Is this ok [y/N]:
の問いにy
を入力して、リターンキーを押下します。
Downloading Packages: (1/4): postgresql-server- 100% |=====================| 4.0 MB 00:00 (2/4): postgresql-8.1.9-1 100% |=====================| 2.8 MB 00:00 (3/4): postgresql-tcl-8.1 100% |=====================| 83 kB 00:00 (4/4): postgresql-contrib 100% |=====================| 451 kB 00:00 Running Transaction Test Finished Transaction Test Transaction Test Succeeded Running Transaction Installing: postgresql ##################### [1/4] Installing: postgresql-server ##################### [2/4] Installing: postgresql-tcl ##################### [3/4] Installing: postgresql-contrib ##################### [4/4] Installed: postgresql.i386 0:8.1.9-1 postgresql-contrib.i386 0:8.1.9-1 postgresql-server.i386 0:8.1.9-1 postgres ql-tcl.i386 0:8.1.9-1 Complete!
上記でインストールは終了です。
yum
コマンドで行うことができます。今回のrpmをアンインストールする場合は以下のコマンドを入力します。yum remove postgresql