[注意] 今回はPower Automate for desktopの作業しているPCにExcelがインストールされていることを前提としています。
はじめに
前回の方法では、UI要素を抽出する際、細かい部分まで抽出できない場合があります。また、実行時の操作とUI要素の抽出操作は少し異なっているため、直観的にはフローが作成できない難点もあります。そこで、細かいUI操作をフローにするためのもう一つの方法としてレコーダーによる記録があります。
本稿の前半では、前回のUI要素操作アクションとレコーダーを併用して、UIオートメーションのフローを作成する方法を説明します。
UI要素を対象とした操作はその時の画面やウィンドウの状態や位置に依存するために、フローデザイン時とフロー実行時の状況の違いによってフローが動かない、または意図しない動きになることがあります。それに比べて、ショートカットキーなどのキーボード操作は、デザイン時と少し異なる状態でも同じように実行できる可能性が高まります。後半では、キーボード操作をするフローを説明します。
今回使用するExcelブックはサンプルファイルに含まれています。前回のフローの実行結果のファイルになっています。