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Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

アジャイル開発を進めよう! アクセシビリティ/統合テストも自働化できるテスト基盤とは?

【10-E-8】今こそ始めよう品質エンジニアリング!~テスト自動化でアジャイル開発の波に乗る!~

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低品質なソフトウェアには170兆円のコストがかかっている

 ここで、昨今のソフトウェアの品質について紹介した。まず見せたのは「1.3兆ドル」という数字だ。これは、アメリカの2020年のレポートで、Information & Software Qualityコンソーシアムが発表したものだ。レガシーなシステム構築やシステム運用のバグ対応などで、日本円にして170兆円もの費用がかかっている。

 「数字が大きすぎて、ちょっと自分事に感じられないですよね。そこで、もう少しブレイクダウンしてみましょう」と語って、下図を見せた。

テストの目的は、よりよい顧客体験を生み出すこと
テストの目的は、よりよい顧客体験を生み出すこと

 コロナ禍によるデジタルトランスフォーメーションの加速や自宅で複数のデバイスを使い分ける、ユーザー体験の品質が悪いとそのサービスから離れてしまう、といった辺りは肌感覚があるところだろうと語り掛けた。

 じつは、テストカバレッジと顧客満足度には相関関係がある。mablが毎年実施している調査(Testing in DevOps)によると、テストカバレッジが優れているとするチームでは顧客満足度が高いという回答が実に80%に上るのだ。

 では、こうしたテスト品質の改善はどうしたら実現できるのだろうか。

 「従来のテストアプローチでQA:品質保証をしっかりやろうとすればするほど、開発スピードが遅くなったり、メンテナンスコストが高くなったりしてしまいます。テストのサイロ化も進みがちです。

 ちょうどIPAから、今年のDX白書が出ていましたが、DevOpsやCI/CDパイプラインを意識した開発をやっている企業が、日本はわずか10%程度に対して、アメリカは50%を超えています。まだまだ国内では手動テストやテストコードのメンテナンスが当たり前の状況であると思います」

DevOpsが従来のテストアプローチを破壊する
DevOpsが従来のテストアプローチを破壊する

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この記事の著者

可知 豊(カチ ユタカ)

フリーランスのテクニカルライター 興味の対象はオープンソースの日常利用、ライセンス、プログラミング学習など。 著書「知る、読む、使う! オープンソースライセンス」。https://www.catch.jp

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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