5. Visual Studio Team Systemを使用して負荷テストを行う
負荷テストは、実際の運用に先立ってパフォーマンス上の問題を検出し、応答時間を測定するのに不可欠です。Visual Studio Team System(VSTS)には、Webアプリケーションの負荷テストを行うための簡単で優れたツールが用意されており、便利なレポート機能も備えています。負荷テストウィザードを使用すると、必要なすべてのステップに従うことで、負荷テストプロジェクトを簡単に作成できます。
最初に、1つまたは複数のWebテストを作成し、各Webテストのプロパティを設定してユーザーをシミュレートします。VSTSには、Webページレコーダが付属しています。これを使用すると、Webサイトで実行する一連のステップを記録して、Webテストを作成できます。Webテストは、シミュレートユーザーによって負荷テストの一部として使用されます。パフォーマンスモニタを使用して、サーバー上でパフォーマンスカウンタをセットアップします。パフォーマンスカウンタを使用して、プライベートバイト、仮想バイト、CPUパーセンテージなど、Webサーバー上の特定のアクティビティを監視します。アプリケーション内でメモリリークが発生している場合は、メモリを監視することでこれを簡単に検出できます。
結果はアプリケーションの負荷によって多少変わりますが、Webサーバーのメモリは一定量に達し、安定している必要があります。次の図は、VSTS負荷テストの実行例です。
まとめ
ここで説明したWebパフォーマンスを向上させる5つのステップは、開発や作業の手間をほとんどかけずに、即効性のある効果をもたらすものです。しかし、これらのステップのいずれかを自分のアプリケーションで実装する場合は、各範囲で綿密な分析と調査を十分に行い、アプリケーションにとって正しい判断を下すようにしてください。最適なパフォーマンスを実現するには、開発の開始以前に、適切な構造とプランニングが必要です。ここで説明したヒントが読者の役に立ち、多少なりともパフォーマンスの向上を実現できれば幸いです。