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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

AWSのBIツール「QuickSight」とは? 最新アップデート、競合BIツールとの違いも紹介

第24回 Amazon QuickSight

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QuickSightの競合ツール

 近年BIツールの拡大に伴い、QuickSightの他にも多くのBIツールが存在します。

 今回はその中でも利用者が多い「Tableau」「Microsoft Power BI」を比較対象にあげ、各BIツールの特徴を紹介します。

 また、BIツールを比較したうえでQuickSightを選択するケースについて解説します。

Tableau

 Tableauを用いることで、直感的な操作でユーザーによる柔軟なカスタマイズができます。

  • 強力な可視化ツール

 グラフやダッシュボードを作成するための多様なツールを提供するため、BIツールでのデータ加工がしやすいです。

  • 直感的に理解できるUI

 ユーザーはデータに対してインタラクティブな操作ができ、データ間の関係やパターンを直感的に理解できます。

  • 幅広いデータソースへの接続

 さまざまなデータソースに接続でき、データを統合して一元化されたビジュアル作成を行うことができます。

 また、AWSでもMarketplaceからTableau Serverを構築することが可能です。

Microsoft Power BI

 Power BIを用いることで、Microsoftサービスと連携しながら、データ分析やデータアクセスを一元的に行うことができます。

  • マイクロソフトサービスとの統合

 Office 365やAzureとのシームレスな連携が可能であり、SharePointなどのデータを直接分析に活用できます。

  • 柔軟なデータ処理

 ユーザーはPower Queryを使ってデータを前処理できます。さらに、高度な分析・計算ツールも提供します。

  • モバイル対応

 Power BIモバイルアプリを使用することで、データのモバイルビューを簡単に作成し、リアルタイムでデータにアクセスできます。

QuickSightを選択するメリット

 AWS上で提供されるQuickSightは、AWSで蓄積しているデータの高速な分析や、データ分析における機械学習の活用が可能です。

 QuickSightの強みをいくつかご紹介します。

  • Webブラウザで使用できる

 クライアントアプリケーションをインストールする必要がなく、全ての機能にWebブラウザでアクセスできます。

  • クラウドベースのBIツール

 フルマネージド型のクラウドネイティブSaaSアプリケーションとして提供され、ダッシュボードを簡単に構築して本番環境にデプロイできます。ユーザは実行基盤を気にすることなく、AWSが提供する高可用性なサーバレス基盤を使用することができます。

  • ユーザ管理のしやすさ

 QuickSight内の管理画面から簡単にユーザーの追加・削除・権限設定ができます。QuickSightにアクセスするためのIAMロールを設定することで、AWSユーザが慣れ親しんでいるIAMでの権限制御が可能です。

  • 安価

 サービス料金は比較的安価です。料金体系もシンプルで、レポート作成者とレポート閲覧者の2つの要素で構成されており、各要素には通常ユーザとProユーザというフル機能を使用できるユーザタイプがあります。ユーザごとに月額料金が発生するが、特定の月にログインしなかった場合は料金が発生しません。無料トライアルも利用可能です。

まとめ

 今回は、QuickSightの注目アップデートを紹介しました。自然言語での分析機能が追加され、データ分析スキルに不安がある方でも簡単にBIツールを使えるようになりました。AWSに蓄積しているデータ活用の1歩目として、ぜひQuickSightを試してみてください。

 本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。

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この記事の著者

長澤 美波(株式会社NTTデータ)(ナガサワ ミナミ)

 2020年にNTTデータに入社。入社以来、公共機関に対して、パブリッククラウドを活用したシステム構築、運用に携わる。興味のある領域は、IaC(Infrastructure as Code)、マルチクラウド、オブザーバビリティ等。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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