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ComponentZine(ActiveReports)byメシウス(AD)

OutSystems上で簡単なシステムを作成し、ActiveReportsJSを活用した帳票機能を構築する

JavaScript帳票ライブラリ「ActiveReportsJS」の活用事例

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 メシウスの「ActiveReportsJS」は、帳票開発を総合的にサポートするJavaScriptライブラリです。このライブラリは、ローコードプラットフォームであるOutSystemsでも活用でき、標準で帳票機能が備わっていないOutSystemsにおいて、優れた選択肢となります。本記事では、「ActiveReportsJS」をOutSystemsと連携させる方法について詳しくご紹介します。

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はじめに

 OutSystems自体には帳票出力の機能が備わっていません。OSSレポジトリであるForgeにはUltimate PDFを初め、いくつかコンポーネントもありますが、大量の帳票を作成したり、細かい要件がある場合は不足を感じたりすることも多いでしょう。そのため、多くのOutSystems導入企業は何らかの帳票ソフトウェアまたはサービスを導入し、連携させて使うことになります。

 本記事では、JavaScript帳票開発ライブラリのActiveReportsJSをOutSystemsと連携させる方法を紹介します。

対象読者

  • OutSystemsに帳票ソリューションを導入することを検討している方
  • OutSystemsにActiveReportsJSを組み込む方法を知りたい方
  • OutSystemsの開発知識を取得したい方

必要な環境

 本記事のサンプルプログラムを試すためには、以下が必要です。

 OutSystems 11の環境は、無償のPersonal Environmentで問題有りません。環境を持っていない方は、アカウントをサインアップすると作ることができます。

 ActiveReportsJSは、専用のツールでデザインしたレポートを、WebブラウザのJavaScriptのみで出力できるライブラリです。以降、ActiveReportsJSで作る帳票のことを、ActiveReportsJSにあわせてレポートと呼びます。

サンプルアプリケーションのセットアップ

 Service Studio上で、「New Application」をクリックしてアプリケーション作成を開始します。

New Application
New Application

 用意されているテンプレートを基にアプリケーション作成を始める「From an app」を選択してアプリケーションを作ります。

From an app
From an app

 Order Managementのテンプレートを選択し、「Install」ボタンをクリックします。

Order Managementをインストール
Order Managementをインストール

 インストールが終わったら「Customize app」ボタンをクリックして、アプリケーションを開いてください。

インストールが終了したことを示すダイアログ
インストールが終了したことを示すダイアログ

 アプリケーションに属するモジュール一覧が表示されます。

 Order Managementモジュールに参照整合性の問題が発生しているので修正します。OrderManagementモジュールを開いてください。

[作成されたアプリケーションを開いたところ
作成されたアプリケーションを開いたところ

 参照整合性の問題があるので、Manage Dependenciesダイアログを開きます。ダイアログ右下の「Refresh all」ボタンをクリックし、続いて「Apply」ボタンをクリック。これで今開いているモジュールの参照は更新されました。

Manage Dependenciesダイアログ
Manage Dependenciesダイアログ

 ダイアログが閉じたら、忘れずにPublishもしておきましょう。

実装シナリオ

 サンプルアプリケーションで管理されている注文データを使い、請求書レポートを作成していきます。

シナリオ実装後の操作の流れ

 この記事で紹介する手順を行った後のアプリケーションでの、レポート表示までの操作手順を確認しておきましょう。

 OrderManagementモジュールをブラウザで開きます。

 トップメニューから「Orders」をクリックしてOrderManagement画面を、続いて一覧上の適当な行のNumber列に表示されるリンクを開きます。

OrderDetail画面を開く
OrderDetail画面を開く

 1件の注文の詳細を示すOrderDetail画面が開きます。この画面右上、「Delete Order」ボタンの隣に、「Report」ボタンを追加します(※)。

※詳しくは解説しませんが、ボタンを追加し、画面を開く処理を実装します。ボタン動作の実装に関する内容はリファレンスを参照の上、実装してください。
Reportボタンを追加
「Report」ボタンを追加

 クリックしたらActiveReportsJSのビューワーを配置したOrderDetailReport画面が開きます。

OrderDetailReport画面例
OrderDetailReport画面例

作成するもの

 上記のシナリオを実装するために、以下の要素を作成します。

  1. p2で作成:ActiveReportsJSをOutSystemsアプリケーションから利用するためのUI部品(ActiveReportsJS_Patモジュール)
  2. p3で作成:ActiveReportsJSのレポート定義
  3. p4で作成:OrderDetailReport画面(OrderManagementモジュール)

 OutSystemsのアーキテクチャ設計図であるArchitecture Canvasを使って表すと以下のようになります。

Architecture Canvas
Architecture Canvas

次のページ
ActiveReportsJS部品(Block)を用意

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この記事の著者

渡部 潤司(ワタナベ ジュンジ)

 Low-Code開発プラットフォームのOutSystems専門技術者/OutSystems MVP。 業務でOutSystemsの技術支援、アーキテクト、教育など担当しながら、関連情報をBlogやQiitaに投稿しています。 Expert Web DeveloperなどOutSystemsの各種認...

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