技術の「幅」と「深さ」、どっちが大事?

まず巣籠氏が聴講者に問うたのは、技術の「幅」と「深さ」という問題だ。結論を先に言えば、どちらも大事であるという。最強エンジニアを目指すにあたり、必要なのは、この2つの掛け算であり、この掛け算の面積を増やしていくことが重要だと、巣籠氏は語る。

一般的にはサービスを作るときの立ち上げ期は「技術の幅」で、技術の拡大期は「技術の深さ」が大事と言われている。ただこの技術の幅には、「フルスタックエンジニアリング」と「ソフトウェアアーキテクティング」の2種類がある。
学生時代からGunosy、READYFOR、マネーフォワードなどで開発サポート
巣籠氏は15年弱、ディープラーニングを専門に研究開発を行っており、ディープラーニング関連の書籍も出している。ちなみに一番左が翔泳社から出している書籍『ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)公式テキスト』だ。

学生時代から企業化する前のGunosy、READYFOR、マネーフォワードなどで開発をしており、一人でもバズ狙いでサイトを作っていた。一番バズったのは、CSS SANS(すでにサイトはクローズ)。「CSSでフォントを作ったもので、国内海外で変態呼ばわりされていたのが、嬉しかった」と思い出を語る。
他にも、創業ベンチャーのCTOとして会社を共同創業し、オンライン診療アプリ開発や医療AIを開発。さまざまな経験を経て、現在はマルイユナイトという丸井グループのテックカンパニーに所属している。参画した経緯としては、グッドパッチ代表の土屋氏が丸井グループの非常勤役員であったこともあり、その大規模なシステム開発やマネジメントに携わるうちに、マルイユナイトに参画することとなった。