JSPの開発(1)Tomcatのインストール
「JSP(Java Server Pages)」はHTMLファイルの中などにJavaプログラムを埋め込み、WebサーバでダイナミックにWebページを生成する技術です。この開発・実行には「Tomcat」などのJSP/Servletコンテナ(実行エンジンとなるアプリケーションサーバ)が必要です。今回はTomcatのバージョン6.0.18を用います。
TomcatはApache Software Foundationで配布しています。Webブラウザから「Apache Tomcat - Apache Tomcat 6 Downloads」にアクセスしてください。ページ下部の「Binary Distributions」の「Core:」にある[zip]のリンクをクリックすると「apache-tomcat-6.0.18.zip」をダウンロードできますので、適当なフォルダに保存します。
ダウンロードが終わりましたら、ZIPファイルを適当なフォルダに展開します。Eclipseと同じフォルダである必要はありません。ここでは「c:\apache-tomcat-6.0.18」に展開したとします。このアーカイブにはインストーラがありません。Eclipseから用いるのみであれば、展開するだけでインストール完了です。
JSPの開発(2)Tomcat Launcherプラグインのインストール
このままでもJSPの開発は可能ですが、作業を効率化してくれるプラグインを導入しましょう。
JSP開発に貢献する各種のプラグインの中から、今回は「Tomcat Launcher」を利用します。Tomcat Launcherを導入すると、EclipseからTomcatの起動・停止・再起動が可能になります。また、Tomcatプロジェクトを作成してJSPやサーブレットを開発したり、WARファイルを作成する作業を効率化できます。
Tomcat Launcherプラグインは更新マネージャに対応していないので、Webブラウザから「EclipseTotale - Sysdeo Eclipse Tomcat Launcher Plugin」にアクセスしてください。ページ中ほどの「Download」にある[tomcatPluginV321.zip]のリンクをクリックするとこのアーカイブをダウンロードできますので、適当なフォルダに保存します。
ダウンロードが終わったら、ZIPファイルを適当なフォルダに展開します。「com.sysdeo.eclipse.tomcat_3.2.1」フォルダが表れますので、このフォルダごとEclipseのpluginsフォルダにコピーします。Eclipseに「-clean
」オプションを付けて再起動するとインストール完了です。(参照記事:Eclipse 3.4プラグインのインストール/設定方法~キャッシュ情報を初期化して起動するショートカットを作成)
JSPの開発(3)Tomcat Launcherプラグインの設定
インストールしたTomcatをEclipseから利用するには、「Tomcat Launcherプラグイン」の設定が必要です。
Eclipseが起動したらメニューの[ウィンドウ(W)]-[設定(P)]で設定ウィンドウを開き、[Tomcat]をクリックします。「Tomcatバージョン」で[バージョン 6.x]を選択し、「Tomcatホーム」に先ほど展開したTomcatのフォルダ名(例:C:\apache-tomcat-6.0.18)を設定します。[参照]ボタンを使うと便利です。
他にも設定可能な項目がありますが、今回はこれだけで十分です。[OK]をクリックしてEclipseに戻ります。
さっそく、Tomcatを起動してみましょう。Tomcat Launcherプラグインを導入すると、Eclipseのメニューバーの下にTomcatの起動、停止、再起動のボタンが追加されます。[起動ボタン]をクリックすると、コンソールビューに起動の経過が表示され「Server startup in ○○○ ms」が表示されたら起動完了です。