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Eclipse 3.4からはじめるIDE入門

Eclipse 3.4でのアプリケーション開発方法(swing/JSP/サーブレット) ~Eclipse 3.4入門~

第4回


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JSPの開発(1)Tomcatのインストール

 「JSP(Java Server Pages)」はHTMLファイルの中などにJavaプログラムを埋め込み、WebサーバでダイナミックにWebページを生成する技術です。この開発・実行には「Tomcat」などのJSP/Servletコンテナ(実行エンジンとなるアプリケーションサーバ)が必要です。今回はTomcatのバージョン6.0.18を用います。

 TomcatはApache Software Foundationで配布しています。Webブラウザから「Apache Tomcat - Apache Tomcat 6 Downloads」にアクセスしてください。ページ下部の「Binary Distributions」の「Core:」にある[zip]のリンクをクリックすると「apache-tomcat-6.0.18.zip」をダウンロードできますので、適当なフォルダに保存します。

図22:ページ下部の「Binary Distributions」にある[zip]のリンクをクリック
図22:ページ下部の「Binary Distributions」にある[zip]のリンクをクリック

 ダウンロードが終わりましたら、ZIPファイルを適当なフォルダに展開します。Eclipseと同じフォルダである必要はありません。ここでは「c:\apache-tomcat-6.0.18」に展開したとします。このアーカイブにはインストーラがありません。Eclipseから用いるのみであれば、展開するだけでインストール完了です。

JSPの開発(2)Tomcat Launcherプラグインのインストール

 このままでもJSPの開発は可能ですが、作業を効率化してくれるプラグインを導入しましょう。

 JSP開発に貢献する各種のプラグインの中から、今回は「Tomcat Launcher」を利用します。Tomcat Launcherを導入すると、EclipseからTomcatの起動・停止・再起動が可能になります。また、Tomcatプロジェクトを作成してJSPやサーブレットを開発したり、WARファイルを作成する作業を効率化できます。

 Tomcat Launcherプラグインは更新マネージャに対応していないので、Webブラウザから「EclipseTotale - Sysdeo Eclipse Tomcat Launcher Plugin」にアクセスしてください。ページ中ほどの「Download」にある[tomcatPluginV321.zip]のリンクをクリックするとこのアーカイブをダウンロードできますので、適当なフォルダに保存します。

図23:ページ中ほどの「Download」にある[tomcatPluginV321.zip]のリンクをクリック
図23:ページ中ほどの「Download」にある[tomcatPluginV321.zip]のリンクをクリック

 ダウンロードが終わったら、ZIPファイルを適当なフォルダに展開します。「com.sysdeo.eclipse.tomcat_3.2.1」フォルダが表れますので、このフォルダごとEclipseのpluginsフォルダにコピーします。Eclipseに「-clean」オプションを付けて再起動するとインストール完了です。(参照記事:Eclipse 3.4プラグインのインストール/設定方法~キャッシュ情報を初期化して起動するショートカットを作成

JSPの開発(3)Tomcat Launcherプラグインの設定

 インストールしたTomcatをEclipseから利用するには、「Tomcat Launcherプラグイン」の設定が必要です。

 Eclipseが起動したらメニューの[ウィンドウ(W)]-[設定(P)]で設定ウィンドウを開き、[Tomcat]をクリックします。「Tomcatバージョン」で[バージョン 6.x]を選択し、「Tomcatホーム」に先ほど展開したTomcatのフォルダ名(例:C:\apache-tomcat-6.0.18)を設定します。[参照]ボタンを使うと便利です。

図24:Tomcatの設定画面で「Tomcatバージョン」と「Tomcatホーム」を設定
図24:Tomcatの設定画面で「Tomcatバージョン」と「Tomcatホーム」を設定

 他にも設定可能な項目がありますが、今回はこれだけで十分です。[OK]をクリックしてEclipseに戻ります。

 さっそく、Tomcatを起動してみましょう。Tomcat Launcherプラグインを導入すると、Eclipseのメニューバーの下にTomcatの起動、停止、再起動のボタンが追加されます。[起動ボタン]をクリックすると、コンソールビューに起動の経過が表示され「Server startup in ○○○ ms」が表示されたら起動完了です。

図25:[Tomcat起動ボタン]をクリックし、コンソールビュー「Server startup …」が表示されたら起動完了
図25:[Tomcat起動ボタン]をクリックし、コンソールビュー「Server startup …」が表示されたら起動完了

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JSPの開発(4)プログラミング

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平野正喜@ランドッグ・オーグ(ヒラノマサキ)

フリーのIT系執筆者&講使(※)の「ランドッグのマウ」こと平野正喜(HIRANO Masaki)です。【略歴】 1962年札幌市生まれ。今で言うIT企業のシステムエンジニア、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント、採用担当などを経て独立し、2002年11月にランドッグ・オーグ平野正喜事務所(h...

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