はじめに
組込み開発ではソフトウェアが組み込まれる方をターゲット、そのソフトを開発するシステムをホストと呼んでいます。ホストは、要するに皆さんが普段使っているWindowsやMacなどの「パソコン」です。
組込みソフトウェア開発と言っても特別なことはありません。確かに筆者が駆け出しの頃には貧弱な開発環境に悩まされました。デバッグに使えるリソースはGPIOに接続したLED一本なんてこともありましたが、今ではそんな「男前デバッグ」はほとんどありません。十分な量のデバッグリソースが使えます。なんせ、Eclipseが使えますから。
筆者の環境
筆者のメインの開発環境は、下記のような感じです。
- ThinkPad X60 1709Q6J
- CPU Core2Duo 2GHz
- RAM 2GB
- HDD 250GB
- OS マルチブート環境
- Windows 2000
- Windows XP Professional (動作検証済み)
- Windows Vsita Business
- Linux Fedora Core 7 (動作検証済み)
開発の流れ
開発の流れを大まかに分けると、下記のようになると思います。ソフトウェア開発論(メソドロジー)は色々ありますし、その開発、提唱だけでご飯を食べている人もいます。
要求分析 ↓ 仕様書作成 ↓ 概要設計 ↓ 詳細設計 ↓ コーディング ↓ テスト ↓ デバッグ
Eclipseはほとんど全ての作業領域で適用可能ですが、この連載ではこの中で特に「コーディング」と「デバッグ」について重点的に解説します。