はじめに
Googleのインフラで実行されるクラウドサービス「Google App Engine」が2009年4月7日にJavaに対応しました。Javaエンジニアにも利用できるようになった、Google App Engineを一緒に勉強して行きましょう!
今回は、Google App EngineのプログラムでXMPPを利用できる「XMPP Java API」を勉強したいと思います。
対象読者
- ウェブサービス開発に興味のあるJavaエンジニア
- Google App Engine for Javaに興味がある方
必要な環境
- 「Google Plugin for Eclipse」がインストールされている、3.5(Galileo)
- Google Plugin for Eclipseに含まれるApp Engine SDKのバージョン1.2.6以降
- Googleトーク
開発環境の構築手順については、第1回の解説を参照してください。
この連載を開始した初期の頃に[Google Plugin for Eclipse]をセットアップされた方は、App Engine SDKのバージョンが1.2.0か1.2.1になっていると思います。Eclipseのメニューから[Help]-[Software Updates]で、[Available Software]タブを選択し、[Google Update Site for Eclipse 3.X]にチェックを入れて[Install]ボタンを押してApp Engine SDKをアップデートして下さい。
XMPP Java APIとは?
XMPP Java APIを理解するには、まずXMPPとは何かを知る必要がある。XMPPとは、もともとJabber社が開発したインスタントメッセンジャー(IM)ソフト「Jabber」で利用されていたプロトコルが基になったメッセンジャー用のプロトコルで、仕様が完全に公開されており誰でも利用することができます。
XMPP Java APIは、このXMPPを利用してGoogle App Engine上のプログラムで以下のようなことができます。
- インスタントメッセージの送信
- インスタントメッセージの受信
- プレゼンス情報の取得
- チャットへの招待
メッセージの送信/受信は、共に100キロバイトに制限されています。
XMPP Java APIを使ってみよう!
XMPP Java APIを利用するには、XMPPに対応したクライアントソフトがインストールされている必要があります。今回の記事では、Googleトークを利用します。
まず、このページの[Googleトークをダウンロード]ボタンをクリックし、インストーラをダウンロードします。
ダウンロードした「googletalk-setup-ja.exe」を実行します。
Windows Vistaをご利用の場合、以下のような表示が出ますが、私の手元にあるWindows Vistaでは、正常に動作しています。
利用規約に同意できたら[同意する]ボタンを押します。
以下のような表示がされたら、[完了]ボタンを押してインストールを終了します。
インストールが完了すると、画面に以下のようなウインドウが表示されていると思います。普段利用しているGmailのアカウントを利用してGoogle トークにログインします。