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Windows Azureで作成するアプリケーションの基礎

SQL Azureの概要とSQL Azure Databaseを使ったアプリケーション開発

Windows Azureで作成するアプリケーションの基礎(5)

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SQL Azure上にデータベースを作成する

 それでは、SQL Azure上にサンプルで使用するデータベースを作成してみましょう。

 サーバーの作成後、図6のようにMy Projectsページが表示されています。

図6:My Projectsページ
図6:My Projectsページ

 プロジェクト名が「SDS-only CTP Project」の行をクリックします。図7のようにServer Administrationページが表示されます。表示されている「Databases」タブを見ると、デフォルトでmasterデータベースが作成されていることが分かります。

図7:Server Administrationページ(Databases)
図7:Server Administrationページ(Databases)

 [Create Database]ボタンをクリックします。ダイアログが表示されますので、データベース名の部分は「Shop」と入力し、データベースの最大サイズは1GBを選択し[Create]ボタンをクリックします。これでSQL Azure上に、データベースが作成されました。

 次に、ファイアウォールの設定を行います。SQL Azureへのアクセスを許可するIPアドレスの範囲を設定します。デフォルトでは、すべてのアクセスを拒否する設定になっていますので、アクセスを許可するIPアドレスの範囲を手動で設定する必要があります。

 表示されているServer Administrationページの「Firewall Settings」タブをクリックします。

図8:Server Administrationページ(Firewall Settings)
図8:Server Administrationページ(Firewall Settings)

 [Add Record]ボタンをクリックします。ダイアログが表示されますので、「Name:」に任意の名前を入力し、「IP Range:」の部分にはアクセスするコンピュータのIPアドレスを含む有効な範囲を指定します(参考情報として、ダイアログには自分の現在のIPアドレスが表示されています)。そして、[Submit]ボタンをクリックします。これで、データベースにアクセスすることができるようになりました。

sqlcmdを使用して、テーブルを作成する

 続いて、作成したShopデータベース上にProductsテーブルを作成します。

 次のリスト3のように、コマンドプロンプトからsqlcmdユーティリティを起動します。

[リスト3]sqlcmdユーティリティ
C:\>sqlcmd -U <Administrator Username>@<Server Name> -P <パスワード> -S <Server Name>.database.windows.net -d <データベース名(ここではShop)>

 <Administrator Username>や<Server Name>の部分には、先程の図7や図8のServer AdministrationページにあるServer Informationの情報を入力します。正しく入力されていれば、SQL Azureへの接続が成功し、sqlcmdが起動します。

 sqlcmdが起動したら、次のリスト4のようにCREATE TABLEステートメントを入力して、Productsテーブルを作成します。

[リスト4]CREATE TABLEステートメント
1> CREATE TABLE Products(
2> ID int PRIMARY KEY IDENTITY(1,1) NOT NULL,
3> Name nvarchar(50) NOT NULL,
4> Description nvarchar(max) NOT NULL,
5> Price int NOT NULL)
6> GO
7> QUIT

 なお、前節で説明したデータベース作成についても、同様にCREATE DATABASEステートメントを使用してsqlcmdにより作成することができます。その場合には、sqlcmdコマンドを実行する際の-dオプションに、masterを指定する必要があります。

 sqlcmdを使用したSQL Azureへの接続方法の詳細については、MSDNライブラリにある次のWebページを参照してください。

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まとめ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 土井 毅(ドイ ツヨシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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