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Yahoo! UI Library Ver.3 を使ってみよう

Yahoo! UI Library 3(YUI3)プラグイン

Yahoo! UI Library Ver.3 を使ってみよう(8)


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コンソールフィルター

 ログコンソールに表示すべき情報を絞り込むためのフィルタを追加します。チェックボックスのチェックを外すと、コンソールの該当するデータは非表示になります。

 ログコンソールについては、モジュールConsoleの解説も併せて参照してください。ログコンソールにコンソールフィルターを追加した例題の実行画面を以下に示します。

図5:例題実行画面
図5:例題実行画面

 図中のCategoriesには表示の分類(主にログレベル)を、Sourcesには表示のグループ名を表します。前回説明したコンソールの例題にフィルターを追加したものです(リスト5)。

[リスト5]コンソールフィルターの例題(DT_console.html)
YUI().use('console-filters', function(Y) {  //(1)

    basic = new Y.Console({    style: 'separate' });
    basic.plug(Y.Plugin.ConsoleFilters,{    //(2)
        defaultVisibility: true,
        category: {
            info: true,
            warn: true,
            test:true,      //(3)
            error:true
        },
        source: {
        global:true,
        sourceA:true        //(4)
        }
    });
    basic.render();


    Y.one('#info').on("click",  function(e) {
        Y.log(Y.one('#infoT').get('value'),'info','sourceA');    //(5)
    });
    Y.one('#warn').on("click",  function(e) {
        Y.log(Y.one('#warnT').get('value'),'warn');
    });
    Y.one('#error').on("click",  function(e) {
        Y.log(Y.one('#errorT').get('value'),'error');
    });
    Y.one('#test').on("click",  function(e) {
        Y.log(Y.one('#testT').get('value'),'test','sourceA');
    });
 
});

 (1)でモジュールconsole-filtersを指定します。.plug()には、Y.Plugin.ConsoleFiltersを指定します。表示枠にはcategoryとsourceがあります。categoryには、情報表示(info)/警告表示(warn)/エラー表示(error)など指定します(決められた文字ではありません)。(3)のように独自にtestなどを作成しても良いです。sourceには、イベント(event)/ソースA(sourceA)など独自にグループ分けの設定ができます。どのグループにも属さないもの(指定のないもの)はglobalになります。

 以下に2番目の引数の内容を表に示します。

Y.Plugin.ConsoleFiltersの設定項目
オプション 概要
defaultVisibility ログデータを表示するか(true/false)
category categoryの表示設定(表示内容を分かりやすい文字で指定します)
source sourceの表示設定(指定がないものは、globalになります)

 上記のCategryやSourceの指定は、(5)のように、Y.log(表示データ,Categoryデータ,Sourceデータ)で指定します。

まとめ

 プラグインモジュールについて説明しました。YUI3は、バージョンアップごとに使いやすいものになっていくと思います。どんな形で成長していくか楽しみです。見守っていきたいと思います。

 本連載では、YUI3の基本から始まって、コアモジュールの説明、ユーティリティのモジュールの説明と進んできました。連載は今回で完結ですが、ここまでに紹介してきた内容をサイト作成に役立てていただけたら幸いです。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 横塚 利津子(ヨコツカ リツコ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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