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ゲームエンジン「ngCore」最速チュートリアル(AD)

サーバーサイドのロジックもJavaScriptで!
~ngCoreを使ってMobageのソーシャル機能を実装

ゲームエンジン「ngCore」最速チュートリアル 第4回

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Sandbox環境への接続設定

 Mobageプラットフォームでは、ソーシャル機能のテストのためのSandbox環境を用意しています。Sandboxに接続してソーシャルAPIを動作させるためには、ターゲットとするプラットフォームのデベロッパーサイトからアプリケーションを登録し、その情報をクライアントアプリケーションに設定する必要があります。

 今回はせっかくですのでMobage GlobalのSandboxに接続する方法を紹介したいと思います。

アプリケーションの登録

 まず、SDKをダウンロードした際に作成したデベロッパーのアカウントを使用して、MobageのDeveloper Portalへログインします。ログイン後、サイト上で「Upgrade Account」を行うと「Apps」タブが表示されるので、その「Apps」タブをクリックしてアプリケーションの登録を行います(図1)。

図1:Developer PortalのAppsタブ
図1:Developer PortalのAppsタブ

 今回は「MyFirstMobageApp」というApp Keyで新規にアプリケーションを登録してみました。登録したアプリケーションのConsumer Key、Consumer Secretは後のアプリケーションの設定で必要になるため、詳細画面の「Client Applications」で確認してください(図2)。

図2:Consumer KeyとConsumer Secretの確認画面
図2:Consumer KeyとConsumer Secretの確認画面

configuration.jsonの設定

 Developer Portal上でアプリケーションの登録が完了したら、ngCoreで開発しているアプリケーションのconfiguration.jsonに登録したアプリケーション情報を設定します。手始めにSDKに付属しているサンプルのSamples/HelloWorld/configuration.jsonをLIST1のように編集します。

LIST1:configuration.jsonの設定例
{
  "appId":"MyFirstMobageApp",
  "socialConsumerKey": "p2dj3eZCu779QuZ8F3HIw",
  "socialConsumerSecret": "cjnNqjvGCRZpTvFbRiUDyG1NjqbaBN5Rxx0LZYIc3Uw",
  "requireMobageLogin": true
}

 「requireMobageLogin」はMobageへのログインを有効化する設定項目です。ソーシャル機能を動かす時には必ずtrueを設定しておきましょう。

configuration.jsonの配置場所

 configuration.jsonはbootconfig.xmlでアクセスする最初のアプリケーションに設定されているものが有効になります。例えば、Samples/HelloWorld/configuration.jsonにアプリケーションの設定をしても、Samples/Launcher経由でHelloWorldを実行した場合は、Samples/Launcher/configuration.jsonの設定が有効になるので注意してください。

Regionの切り替え

 configuration.jsonの設定が終わったら、次にngCoreのライブラリのRegionの切り替えを行います。今回は、Mobage GlobalのSandbox環境に接続しに行くため、LIST2のコマンドでMobage Globalのソーシャル機能へアクセスする実装に切り替えます。

LIST2:Mobage Globalへの切り替えコマンド
$ cd SDK
$ make toggle-us
cd NGCore/Client/ && rm -f Social.js && ln -s Social/US.js Social.js
cd NGCore/Client/ && rm -f Bank.js && ln -s Bank/US.js Bank.js

 内部的には、SocialとBankモジュールをシンボリックリンクでMobage Global実装に切り替えています。お察しの通り、日本向けのプラットフォームに切り替えるには、「make toggle-jp」を使用します。中国であれば、「maketoggle-cn」です。

 たったコマンド1行でターゲットとするプラットフォーム用のライブラリに切り替えることができるので便利です。

テストアカウントの作成とログイン

 クライアントのゲーム部分の開発の時と同じように、makeserverでNode.jsを立ち上げ、bootconfig.xmlをSamples/HelloWorldに向けてアプリケーションを立ち上げてみましょう。ランタイムは、「US_LIVE_SAND_SDK」という名前を含むapkファイル、またはappファイルを使用します。

 例えば、iPhone Simulatorで実行する場合は、webgame_US_LIVE_SAND_SDK-iPhone-Simulator.app内のbootconfig.xmlを編集して起動します。図3のようなログイン画面が出てくれば成功です。

図3:Mobage GlobalのSandboxログイン画面
図3:Mobage GlobalのSandboxログイン画面

 テストユーザーのアカウントがないため、この画面からテストユーザーを作成してみましょう。ユーザー名とパスワードを入力してSign Upボタンをタップすると、ウィザード形式でテストユーザーを作成できます。作成したテストユーザーでログインするとHelloWorldのアプリケーションが今までと同じように起動します。見た目はクライアントの開発時と何も変わりませんが、Sandbox環境にアクセスするソーシャルAPIが有効になっています。

次のページ
ClientAPIを使ってユーザー情報を表示してみよう

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この記事の著者

水島 壮太(株式会社ディー・エヌ・エー)(ミズシマ ソウタ(カブシキガイシャディー・エヌ・エー))

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/6326 2012/04/11 14:00

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